共通テスト 1日目解答

地理歴史

9:30-11:40

公民

9:30-11:40

国語

13:00-14:20

英語

15:10-18:10

共通テスト 2日目解答

理科①

9:30-10:30

数学①

11:20-12:30

数学②

13:50-14:50

理科②

15:40-17:50

地理歴史 地理B

設問別分析

【第1問】世界の自然環境と自然災害

いずれも暗記学習では対応できない、地形や気候のなりたちについての理解を求めた問題である。問4の日照時間に関するデータ判別や、問6の日本国内における気象観測に関する統計地図判別などは、ふだんの学習では見かけることのない内容であり、迷いやすい。

問1 安定地域のイギリスと変動帯のニュージーランド。後者には自然が多く残る。
問2 広く氷河・氷床に覆われている高緯度地方は極高圧帯にあたることを考える。
問3 Dはリアス海岸、Eはフィヨルド。どちらも谷の沈水によるが谷の成因が違う。
問4 難問。インド西岸のムンバイは雨季と乾季の差が大きく、夏の雨季は曇りがち。
問5 カナダの洪水災害には、春先の雪どけによるものが多いことに注意したい。
問6 最高気温の判別では、フェーン現象やヒートアイランドの影響も考慮する。

【第2問】世界と日本の資源と産業の変化

前半には鉄鋼業を手掛かりとしたおなじみの頻出項目が並ぶが、問2・問3はやや難しい。問5・問6では日本における産業の変化と、それに対応した地域の変容が題材となっており、ひとりひとりが地理を通して現代社会を理解しようとする姿勢が問われている。

問1 鉄鉱石の統計地図判別。東進第2回共通テスト本番レベル模試で類題を出題。
問2 日本の製鉄所の立地に関する正誤判定だが、誤文の判断がやや難しい。
問3 グラフの判別と説明文の判別が組み合わされており、難易度がやや高い。
問4 2つに絞った上で、イギリスでは第三次産業の割合が高まっていることに着目。
問5 同様の用地転換は各地に見られる。産業の空洞化の理解が誤文判別の決め手。
問6 このタイプの問題は日本語の読解力だけが試されているが、これは易しい。

【第3問】都市と生活文化

センター試験時代には「都市(村落)」とセットで出題されていた「生活文化」が、共通テスト地理Bで初めて取り上げられた。東進共通テスト本番レベル模試では生活文化も扱っていたが、共通テスト受験生は教科書範囲をまんべんなく準備しておきたい。

問1 大都市圏の景観と地域の変容について、しっかりした理解が求められる。
問2 昼夜間人口比率については頻出。地方圏ほど公共交通機関への依存度が低い。
問3 グラフ判別でひっかかりそう。1990年から2015年の伸び率がポイントになる。
問4 オーストラリアの2大都市は頻出。途上国では首位都市の人口が拡大する。
問5 おちついて貧困地区の分布を確認していけば、誤文の判断は容易である。
問6 シアトルなど西海岸の都市には、アジア系の移民が多い。

【第4問】環太平洋の地域

アジア、アメリカ、オセアニアなど対象地域が広域となっただけでなく、問題内容も「地誌」に限定されない広範囲なものとなった。標準的な問題が並ぶが、問5は統計図の読み取りにも手間がかかる上、内容の判別も難しい一題であった。

問1 Bはプレート中央部で平坦と思いがちだが、ホットスポットに近い点に注意。
問2 Gは気温の年較差が小さく低緯度地域だが、その割に低温なため高山とわかる。
問3 日本は先進国の中では比較的摂取栄養量が低く、ベトナムとの判別で迷う。
問4 太平洋島嶼について一定の知識が必要で、問題の形式も含めて難しい問題。
問5 4カ国の貿易額に関する図の読解自体に時間がかかり、迷いやすい難問である。
問6 統計地図を提示しながら、それが正誤判定に関係しない問題は過去にもあった。

【第5問】地域調査(島根県石見地方)

例年と同様に多くの図版を用い、地図や統計・写真などの資料の読み取りを中心とする地理的技能を確かめ、読解力や考察力を求める出題となった。難易度は低いが、問2・問3や問5など、内容把握にやや手間のかかる問題が並ぶので、時間配分には十分注意をしたい。

問1 日照時間は降水量と負の相関。内陸ほど気温の年較差が大きく、1月には低温。
問2 日常的な買い回り品ほど身近な地域で購入する、という常識的な理解がベース。
問3 グラフ判別はやや面倒だが、内容的には図3を見ながら考えれば容易である。
問4 地図上の位置は気にしなくても、素直に写真を見れば、誤文の誤りが明白。
問5 西廻り航路で浜田に運ばれた物品で迷いやすいが、昆布は当時の蝦夷地特産。
問6 過疎問題の解決のための目的と具体例の結びつき。ほぼ常識的に判断が可能。