共通テスト 1日目解答

地理歴史

9:30-11:40

公民

9:30-11:40

国語

13:00-14:20

英語

15:10-18:10

共通テスト 2日目解答

理科①

9:30-10:30

数学①

11:20-12:30

数学②

13:50-14:50

理科②

15:40-17:50

国語

設問別分析

【第1問】現代文(評論):渡辺裕『サウンドとメディアの文化資源学―境界線上の音楽』 易
同一著者からの出題として、センター試験2004年本試験第1問『聴衆の「ポストモダン」?』がある。 問1の漢字問題は、傍線部の漢字に相当する漢字を含むものを選ぶ問題が5題出題され、センター試験時代の形式に戻った。選択肢の数は、昨年までと同様4つ。問2は傍線部Aだと筆者が述べる理由についての問題だが、傍線部Bを超えて8段落まで読み進め、文章の要旨を十分に把握してから選択肢の検討に入ったほうが正解を選びやすかっただろう。問3は「今『芸術』全般にわたって進行しつつある状況」を問う問題。7~8段落の要旨を把握することで正解に辿り着ける。問4は本文の結論部分の理解を問う理由問題。9~10段落の内容を踏まえて答える。問5は「文章の構成・展開」に関する説明として適当でないものを選ぶ問題。各選択肢で述べられていることを、該当箇所に戻り丁寧に照合することで正解はさほど迷わずに選べる。問6は本文を読んだ「Sさん」が、「作品鑑賞のあり方について自身の経験を基に考える課題」を与えられて書いた【文章】を、自分で推敲するという形式の問題。「作品を踏まえることで現実世界への見方が変わり((ⅰ)の根拠)、また、現実世界を踏まえることで作品への見方が変わる」という相互作用((ⅲ)の根拠)を【文章】から読み取ることが肝要。

【第2問】現代文(小説):牧田真有子『桟橋』 太田省吾『自然と工作―現在的断章』 やや難
問1は2021年度の本試験以来、姿を消していた語句の意味を問う設問だが平易なもの。問2は傍線部の具体的な内容を問う問題だが、文中の根拠を見つけにくい。③などとした生徒も多いのではないか。問3は理由説明問題で、友人の「イチナ」に対する思いが問われているが、会話の様子をふまえれば問題ない。問4は「イチナ」の動作の描写に関する問題で、おばに対する友人との見方の落差がわかれば、問題ない。問5はおばに対する「イチナ」の思いに関する問題だが、前問の延長で考えていけばよいだろう。問6は表現に関する問題で比較的容易に判断できる。問7は太田省吾の演技についての文章を踏まえて、おばの人間像を考えさせる問題だが、やや深い考察が要求されている。しかし、選択肢が4つなので、特に迷わずに解けるのではないか。

【第3問】古文:『草縁集』「車中雪」 昨年並み
問1は本年も解釈の問題。(ア)「あからさまに」、(イ)「とみの」、(ウ)「かたち・をかしげなる」はいずれも重要古語。問2の語句や表現の問題は共通テストになって毎年度出題されている問題。昨年度に続き、全ての選択肢が文法や敬語に関わっている。問3は二首の和歌に関する説明問題。和歌の問題はセンター試験のころから頻出の問題。選択肢は四つだった。問4は「桂」に関する説明文(現代文)の空欄補充問題。設問が問4までで、小問三つに分かれているのは昨年・一昨年と同じ。(ⅰ)〜(ⅲ)はいずれも、問4の説明を踏まえての本文の解釈(和歌解釈を含む)となっている。

【第4問】漢文:杜牧「華清宮」 蔡正孫『詩林広記』 程大昌『考古編』 やや易
内容的には読み易いものである。問1は漢詩の形式名と押韻の問題。問2は「百姓(ひゃくせい)「膾炙人口(じんこうにかいしゃす)」「因(よりて)」の意味の問題、問3は返り点の付け方と書き下し文の組み合わせ問題。問4は解釈、問5は【資料】についての説明問題。問6は【詩】の鑑賞の問題であった。