共通テスト 1日目解答

地理歴史

9:30-11:40

公民

9:30-11:40

国語

13:00-14:20

英語

15:10-18:10

共通テスト 2日目解答

理科①

9:30-10:30

数学①

11:20-12:30

数学②

13:50-14:50

理科②

15:40-17:50

公民 倫理

設問別分析

【第1問】源流思想
生徒の会話文と資料をもとにした大問。昨年までとほぼ同様の形式だが、昨年は6つあった資料が今年は4つに減った。問1はイスラーム世界がシーア派とスンナ派に分裂した時期がポイントとなっており、難しい。問3はアウグスティヌスの「地上の国」と「神の国」がそれぞれ何に基づくかを問うており、これも難しい。

【第2問】日本思想
例年と同様に3パートに分割され、古代・中世、近世、近現代について会話文をもとに設問が設けられた。問4では山崎闇斎が尊王論の立場に立っていたことが問われたが、細かい知識である。問5の無鬼論、問6の横井小楠、問7の石橋湛山、与謝野晶子の母性保護論争は難しく感じた受験生が多いと思われるが、いずれも過去に出題例がある。なお問8では吉野源三郎の資料読解問題が出たが、同氏の『君たちはどう生きるか』から着想を得たアニメ映画が昨年ヒットしたこととから触発された設問かもしれない。

【第3問】西洋近現代思想
問われた知識事項はオーソドックスなものが多く、きちんと学習した受験生にとっては平易に感じられただろう。ただ、読解問題は手間をかけて丁寧に解かないと足元をすくわれかねない。また問7ではミルについて、質的功利主義、自由主義、少数意見の尊重という三点が問われ、三点目はやや細かい点であった。問3ではカントの『判断力批判』の読解問題が出た。珍しいが、過去に問われたことはある。

【第4問】青年期・現代社会分野
例年、資料読解などで時間のかかる設問が多く、今回も同様の傾向であった。問3のブーアスティンは知らなかった受験生も多いと思われるが、近年複数回出題されている。問5のクーリーは初登場だった。ハヴィガーストとピアジェを理解していれば正答できるが、難しかっただろう。問7のハイデガーはきわめて重要な思想家だが、オーソドックスな四択形式でありながら、誤文の判断が難しかった(「故郷の喪失」は過去に一度だけ出題されている)。