国税専門官

金融・会計に関する仕事

こんな人に
オススメ!
  • 正義感が強い人
  • 納税者の公平な税負担に貢献したい人
  • 根気強く調査を行うことができる人

1.国税専門官の仕事とは?

国税の納税に関する間違いを指摘し不正を取り締まることが、国税専門官の仕事です。個人が国に納める所得税や、企業が国に納める法人税などを国税といいます。国税専門官は、仕事の内容によって国税調査官・国税査察官・国税徴収官の3つに分かれます。

国税調査官は個人や企業が提出する納税申告書をチェックし、間違いや不正がないかを調査します。申告書に不審な点が見つかった場合は個人や企業に聞き取り調査をし、間違いや不正があった場合は指導します。

国税査察官は脱税を取り締まります。脱税とは、わざと税金を納めないことです。巧妙で悪質な手口を使って脱税しようとする個人や企業は多く、国税査察官は脱税を摘発するため、脱税の疑いのある個人や企業を調査します。裁判所の許可を得て強制捜査にふみ切ることもあります。テレビのニュースの「脱税の疑いのある○○社に強制捜査が入った」という映像で、スーツを着た人々が捜査に入る姿が映されますが、その人たちが国税査察官です。調査はときに危険を伴うため、警察の応援を呼ぶこともあります。国税査察官は納税の正義を守る刑事のような存在です。

国税徴収官は期限までに税金を納めない滞納者を取り締まり、滞納者に対して税金を納めるよう督促します。督促に応じない悪質な滞納者に対しては、張り込み調査や立ち入り調査をして、徴税のかわりに財産を差し押さえる「滞納処分」を行うこともあります。

2.国税専門官の役割・資質とは?

国税は医療や福祉・教育など、私たち国民の暮らしを支えるために使われます。もし国税をきちんと納めない人が増えると、国の税収が減り、国民の暮らしを支えることができなくなります。

日本の納税制度は1年間の儲けと税金の額を自分で申告する自己申告制です。つまり、納税者は自己申告によってんと税金を納める必要がありますが、中には申告をごまかし、納税を逃れようとする納税者がいます。

そのため、国税専門官の存在が重要となります。納税申告書を調査する国税調査官・脱税を取り締まる国税査察官・滞納を取り締まる国税徴収官のそれぞれの役割によって、より公平な国税の納税制度が維持されています。

ですから、国税専門官には強い正義感が欠かせません。国税にまつわる不正を暴き、ただすために、粘り強さや勇気も求められます。

3.国税専門官になるためには?

国税専門官は国家公務員です。国家公務員試験の国税専門官採用試験に合格する必要があります。一部の例外を除き、大学を卒業していることが受験資格となります

 

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POINT

  • 納税の不正を取り締まる
  • 国税調査官・国税査察官・国 税徴収官に分かれている
  • 国税専門官採用試験に合格す る

関連情報

●国税専門官採用試験情報(国税庁)HP 採用案内パンフレット、先輩からのメッ セージ、Q&Aなどを掲載。これから国 税専門官を目指す人の参考になる

オススメの1冊

『トッカン―特別国税徴収官―』 (高殿円著/ハヤカワ文庫JA) 国税徴収官が主人公のエンターテイン メント小説。国税専門官の仕事がわかる

国税専門官は映画やテレビドラマ・ 小説の題材になることが多い。イン ターネットなどで調べてみよう

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