近年、AI技術の進展、グローバル化、不透明な国際情勢など社会構造の変化が急激に起こっており、この動きはさらに加速すると言われています。この時代変化を背景として、これからの時代を逞しく生き抜くために必要な力・資質を身につけ、社会に貢献する人財を育成することを目指し、「教育改革」が進められています。「大学入学共通テスト」はその一部です。
共通テストの配点は、リスニング100点、リーディング100点。つまり、リスニングとリーディングの比率が1:1です。現在のセンター試験では1:4なので、リスニングの配点比率が2.5倍と、ぐっと高まることになります。もはや、「リスニングが苦手」は致命傷なのです。
また、試行調査のリスニングは問題数・ページ数増加に加え、読み上げる英単語数も3割増加。問題後半では1回の読み上げ(センター試験では全問2回)となっています。内容は、実生活に基づく問題が多くなっているのも特徴です。
東進がこれまで実施した共通テスト型の模試の成績を分析した。その結果、同程度のリーディング力を持っている生徒でもリスニングの得点に大きなばらつきがあることがわかったのだ。
リーディングが70点だった生徒の英語の合計点を調べたところ、リスニングは39点〜93点と、最もよくできた生徒とできなかった生徒とでは倍以上の差があった。資料1のように最低点と最大点で比較すると、リーディングの得点が同じにもかかわらず、合計点で54点もの差がついてしまった。
一方資料2は資料1と同じ得点率だったと仮定して、センター試験の配点比率(R:L=4:1)で合計点を計算した場合だ。リスニングの比重が小さいため、得点差は21.6点に縮まる。センター試験は、リスニングの配点比率がリーディングの4分の1だったため、リスニングが不得意だったとしても、リーディングで多少はカバーすることができた。しかし、リスニングとリーディングの配点比率が1:1の共通テストでは、リスニングの対策を十分にしなければ、大きな得点差をつけられてしまうといえる。
※大学によってリスニングとリーディングの配点が異なりますので、ご確認ください。
試験科目は、センター試験と同じです。文部科学省の方針によると、2021年から4年間は、センター試験と同じ教科・科目です。これは学習指導要領(高校で学ぶ内容)が変わらないためです。つまり、問題を解くのに必要な知識については、変わらないといえます。
「数学Ⅰ・数学A」は70分(センター試験は60分)です。他の科目の試験時間は変わらない予定です。
センター試験と同じく1月の中旬に予定されています。(2021年度は1/16・17の2日間で実施)
大学入試センターは試行調査のマーク式問題において、平均得点率を5割程度と想定して作問しています。一方でセンター試験は平均得点率を6割と想定し実施しています。平均得点率で比較すると、現段階では「大学入学共通テスト」の方が難しいといえるでしょう。出題される単語量・問題量の増加や新たな出題内容(例:正しい答えをすべて含む選択肢を解答する問題)など、対策していないと難しいと感じるものが増えたためと考えられます。「大学入学共通テスト」では小手先のテクニックではなく、“本質的な理解ができているかどうかが問われていく”ため、今からスタートを切って着実に準備を進めていきましょう。
入試形式が変わっても、問われる「知識」のレベルや内容は同じため基本的には変わらないと言っていいでしょう。しかし、実用的な内容が出題されることや記述式になることなど新たに導入されるポイントを考えると、十分な準備をするための演習時間を確保しておくことが重要です。
※2020年12月時点の情報を基に作成しています。
筆者の主張や対比されている事柄などを大局的に捉えながら、本文を構造的に理解する力。
グラフ、会話文、新聞記事など、複数の資料を相互に関連付けながら整理し、与えられた課題について、さまざまな視点から比較・考慮する力。
本文から理解した内容を整理し、根拠に基づいて論理的に記述できる力。
各界一流の講師による講演会とワークショップがセットになった特別授業。世界の第一線で活躍されている先生の知見から学び、視野を広げるとともに、ワークショップでは限られた時間内にチームの意見をまとめて発表するコミュニケーション力と発信力が鍛えられます。
大学学部研究会は、日本を代表する一流教授陣が一堂に会し、人生を懸けて取り組んでいる研究内容を、次代を担う高校生、中学生とご父母の方々へ熱く語っていただく貴重な機会です。ぜひ各分野の最先端で活躍されている先生方の講義を受けて、興味・関心を掘り下げ、そして大きな夢を育んでください。
【東進の学習スケジュール例】
共通テスト
入試について知る
共通テスト
対策講座
過去問演習講座
大学入学
共通テスト対策
共通テスト本番レベル模試(6月・10月は全国統一高校生テスト)
2カ月に1回のペースで、「共通テスト本番レベル模試(6月・10月は全国統一高校生テスト)」を実施いたします。共通テストの予想問題として、日ごろの学習成果や到達度を測り、結果を元に学習計画を立てて引き続き学習を進めます。
東進では、時期に応じて生徒説明会やご父母向け説明会・講演会を実施しております。また校舎で実施する合格指導面談、三者面談でも入試最新情報をふまえて入試本番に向けた学習法、スケジュールをお話いたします。
高3生の6月までに共通テストに必要な知識とその応用力を身につけます。過去の試行調査を徹底分析し、試験攻略するための重要ポイントや求められる力、知識を学び身につけます。基礎知識が不足している場合は、学習しなおすことも可能です。
東進では遅くとも高3生の夏には「過去問演習講座」に取り組み、得点力を磨きます。これまでに実施された共通テストの試行調査2回分と東進の共通テスト対応模試、またセンター試験過去問、そして東進オリジナルの予想問題を加えた過去問演習講座で、十分な演習を行います。
東進は、2017年11月に行われた「大学入学共通テスト試行調査」の結果を受けて、2018年4月に、共通テスト第1期生となる1年生対象の模試を実施。以来、2019年10月までに計5回の共通テストの傾向に対応した模試を実施しています。これらのテスト結果のデータを分析することで、共通テストを受験するうえで必要な力は何か、高校生がよい強化すべき力は何かなど、より効果的な東進のカリキュラムに生かされています。
東進模試の詳細はこちら2014年から毎年、高等学校の先生方を対象とした「夏の教育セミナー」を実施。2019年で6回目となり、延べ約3万人の先生方が参加されました。このセミナーでは文部科学省や大学入試センター、各大学の入試担当者を招き、新入試についての最新情報をお伝えするなど、年々理解を深めてきました。
科目別説明
筆記
リスニング
試行調査(2018年11月実施)
時間
80分
満点・配点
100点
大問数
6
設問数
46→43
マーク数
48
選択・必答問題
全問必答
レベル
CEFRでA1~B1(英検3級~2級レベル)
※矢印は2018年度センター試験との比較を示します。
試行調査(2018年11月実施)
時間
30分
満点・配点
50点→100点
大問数
4→6
設問数
25→37
マーク数
25→37
選択・必答問題
全問必答
※矢印は2018年度センター試験との比較を示します。
共通テストの特徴を、いち早くつかむ!
45分授業×20回に加え、PCトレーニング60セットの演習で、共通テストの特徴をつかみ、学習法についても伝授します。さらに、PCトレーニングで実戦力を養成します。
Listening
リスニングのポイント / 短い発話問題 / 短い発話問題(イラスト付)/ 短い対話問題 / 短い対話問題(イラスト付)/ グラフ選択・表完成問題 など
Reading
情報検索問題(ウェブサイト、告知文など)/ 随筆・紀行文問題(ブログ記事、新聞コラムなど)/ グラフ読み取り問題 / 説明文問題 / 物語文問題 など
この講座では、2020年度(2021年1月)より実施される大学入学共通テストの特徴をつかみ、筆記・リスニングどちらにも対応できる実戦力を養成します。大学入学共通テストでは「思考力・判断力・表現力」が問われます。単に知識をつなぎ合わせるのではなく、複数の情報源から正しい答えを導き出す力が必要となるのです。各回の授業を通じていち早く大学入学共通テストに備えましょう。
2019年2月時点の情報のため、今後、教育効果を高めるため変更となる場合があります。
それぞれ45分授業×20回+PCトレーニング+講座修了判定テスト
日常生活で用いられる基本的なフレーズや言い回しに触れる。日本人が苦手なリエゾン、弱音などを聞き分けるコツも習得。
共通テストをはじめ、さまざまな試験の出題形式に対応。シチュエーション別の聞き取りの対策。
ナチュラルスピードのリスニング力+スピーキング力の養成、アメリカ英語だけでなくグローバルイングリッシュを習得。
各回の授業内容に対応したリスニング演習やレベルに応じてスピードを調節した演習に取り組みます。
それぞれ45分授業×20回+PCトレーニング+講座修了判定テスト
チラシやポスター、ブログ等の文章から情報を読み取るスキャニングを学ぶ。
共通テストをはじめとしたさまざまな試験の出題形式に対応。図表を使った文章の読み取りの対策。
アカデミックな文章の読み取り、専門用語などの語彙力強化。
各回の授業内容に対応したリーディング演習やさまざまな文章の多読に取り組みリーディング力を鍛えます。
テーマ | 学習内容(予定) |
---|---|
読解・思考力編 | 大学入学共通テストで欠かせない読解力と思考力を養成する。筆者の主張や対比されている事柄などを大局的に捉えながら、本文を構造的に理解することで、大学入学共通テストでの読解法・思考法を身につける。 |
判断力編 | 大学入学共通テストの特色である実用的文章を扱う。グラフ、会話文、新聞記事など、複数の資料を相互に関連付けながら、整理する方法を解説。与えられた課題について、さまざまな視点から比較・考慮する判断力を養成する。 |
表現力編 | 大学入学共通テストの特色である記述式問題を扱う。解答の書き方やポイント整理の方法をわかりやすく解説。本文から理解した内容を整理し、根拠に基づいて論理的に記述できる表現力を養成する。 |
実践演習編 | 思考力・判断力・表現力を問う総合問題を扱う。日常生活での課題に対し、論点の整理やその解決方法を、資料やデータを元に考えることで、全教科に通用する思考力・判断力・表現力を完成させる。 |
Part1では大学入学共通テストで出題される全分野の総整理を、
Part2では大学入学共通テスト形式の実戦演習を行います。
頻出の項目をもれなく学習し、いろいろな出題形式の問題に慣れることにより、高い得点力を養成します。基本事項の総整理と解法対策の両面から大学入学共通テストを攻略します。
担当講師
志田 晶先生
1234567891011
授業回数(1講座あたり)
90分×20回
+講座終了判定テスト2回
大学入学共通テストでの高い得点力を養成
大学入学共通テストで出題される全分野の総整理
大学入学共通テスト形式の実戦練習
頻出の項目をもれなく学習し、色々な形式の問題に慣れることにより、高い得点力を養成します。
1.共通テストで何が変わる?
「知識」「技能」
+
「思考力」「判断力」「表現力」
数学I・A:60分
数学I・A:70分
※他科目はセンター試験と同じ
出題内容