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物理 橋元淳一郎先生の学習アドバイス

SCIENCE

物理

橋元淳一郎先生

橋元淳一郎先生

『橋元の物理をはじめからていねいに』で、数えきれないほど多くの受験生を救ってきた先生の授業が、君の目の前で展開される。SF作家としても著名な、そして「物理はイメージだ!」がモットーである先生の授業は、君の左脳はもちろん、右脳をも直撃する。

受験生 のキミへの学習アドバイス

まずは、物理の勉強に慣れましょう。物理に慣れるということは、単に公式や数式を覚えていくことではありません。覚えるべき公式や数式もありますが、大事なのは図を描くこと、そしてどういう現象なのかを「イメージする」ことです。このイメージができていれば公式を暗記していなくても問題を解くことができます。『橋元の物理をはじめからていねいに』(東進ブックス)を読み進めながらイメージをつかむのもおススメです。

また、「力学」は物理の基礎となる重要な分野です。「物理基礎」ではじめに学ぶ「力学」は、まさに物理の基本ですので、しっかりとマスターしましょう。このあと「熱」「波動」「電気」などを学びますが、やはり根本となるのは「力学」です。ここを押さえていれば他の分野もスムーズに理解できるので、確認しておきましょう。

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同時に、志望校の過去問は早期に目を通しておくことも大切です。この時期にまだ問題を解けている必要はありませんが、どの分野からどのように出題されているのかということを確認しておくことで、これから志望校合格までに何をすべきかということが見えてくるはずです。

新高3・2生 のキミへの学習アドバイス

この時期に大事なのは、物理に親しむことと、力学を固めておくことです。力学をしっかり固めておけば、物理にそれほど多くの時間を割く必要はありません。力学の基礎固めには『物理レベル別問題集(1)【基礎編】』(東進ブックス)がおススメです。

この時期は公式や法則を覚えるよりも、物理に親しみましょう。例えば波動の分野で出てくる「定常波」はプールやお風呂でも壁に当たった波を注意深く観察すれば見ることができます。他にも、坂道で物を転がすと、だんだん速くなりますね。速くなるということは運動エネルギーが大きくなるということです。一方で高いところから低いところへ移動しているので位置エネルギーは減っていき、エネルギー保存則が成立しています。教科書を読むだけでなく実際の現象を観測すれば、物理を身近に感じることができ、イメージしやすくなります。

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イメージを持つトレーニングができて、力学をマスターできていれば、あとは新高2・新高1のうちに慌てて先取り学習を進めておく必要はそんなにありません。英語や数学など主要科目とのバランスをきちんと考えて取り組みましょう。物理の問題を解くためには、数学も必要です。簡単な計算を、素早く確実にできるように練習をしておきましょう。