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英語 大岩秀樹先生の学習アドバイス

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大岩秀樹先生

大岩秀樹先生

先生の情熱あふれる授業は、英語アレルギーの生徒でさえ英語好きに変え、英語を得意科目にしてくれる。また、『英文をカタマリで読み解く』『本物の基礎力にこだわった明るく楽しい』授業は、幅広いレベルの受験生から大好評! 「知らず知らずのうちにどんな問題にも通用する本物の力が身につく!」と評判の気鋭の講師。著書は50冊以上。

高3生 のキミへの学習アドバイス

夏までに取り組むべき学習を知るためには、夏以降には何をするのかを知っておく必要があります。9月以降は志望校で出題されやすい単元やジャンルに焦点を絞った演習をし、得点力を強化する時期です。従って、8月末までには志望校の過去問10年分を解き終える必要があります。これは、志望校の出題傾向を知るだけでなく、自分の苦手とする分野・形式・解答の視点などの洗い出しに必須です。このとき重要なのが、10年分というキーワード。10年分を必ず解き終え、正確な弱点把握に取り組むことが志望校合格のカギとなります。そこから逆算してできるだけ早く単語・熟語・文法知識の徹底に加え、通年講座の受講、ならびに復習は終えておきましょう。

夏休みの時間の使い方は、夏以降の成績の伸びと直結します。特に今年は夏休みが短縮されるため、例年とは異なり、短期集中型の勉強サイクルが効果的と考えられます。朝6時に起床し夜22時に就寝したとして、残りは16時間。つまり、少なく見積もっても12時間程度の学習時間確保は可能です。「受講→復習→演習問題」といったような勉強の型を決めて、他教科とのバランスも考えながら進めていきましょう。また、私が受験生のときは、入浴しながら音読や例文暗記といった「ながら学習」を実践していました。合計すると結構な時間の確保ができるため、夏休みはもちろん、今から実践してみてください。

模試は成績を伸ばす情報で溢れている

模擬試験は、受験後こそに、その価値が最大となります。成績を伸ばすための情報で溢れているからです。復習は誤答した問題だけでなく、すべての解説に目を通す。特に、解答に迷った問題を放置すると、入試本番で足をひっぱる存在となりかねません。また、自信を持って正解できた問題も「出題の意図を正しく捉えていたか」を確認しておきましょう。

東進模試では解答解説集に加え「解説授業」が用意されています。必ず受講し、「何を学習すれば得点化できるのか」「どのような視点でアプローチすべき問題なのか」という視点を知り、その後の学習にぜひ生かしてください。

誰も経験したことのない状況に、混乱し、不安になっている人がほとんどでしょう。しかし、受験に関しては、必要以上に不安になる必要はありません。入試問題は、予測不能の災害でも、未知のウイルスでもありません。入試問題は、学習の習熟度を見るために人が作る作品です。この状況は、出題者側も一緒に経験しています。この状況の中で、あなたがどんな学習をしてきたかを見ています。大学はその学習の習熟度を見るための出題を、きっとしてくれることでしょう。ですから、安心して、しっかりと、そして確実に学習内容を身につけていきましょう。

高2・1生 のキミへの学習アドバイス

夏までに単語力はもちろん、熟語力・文法力を完成させる必要があります。具体的には、「高速マスター基礎力養成講座」や通期の文法講座の完全修得です。これらの知識は、リーディングやリスニングにも欠かせませんが、国公立や難関私大で出題が多いライティングでも特に不可欠な要素です。

これらの知識をどのレベルまで高める必要があるのかは、志望校がどんな出題をするのかによって大きく異なってきます。従って、志望校は1日も早く、どんなに遅くとも現学年のうちには決定し、目標のある学習をスタートさせましょう。

時間の使い方を見直し学校との両立を

 例年の夏と違い、今年は夏休みが短縮されるため、違った視点での時間の使い方が必要です。具体的には、再度緊急事態宣言が発令された場合も想定した学習計画を打ち立て、実行しておく必要があります。さらに今年の夏休みには学校があり、学校との両立がカギとなるでしょう。そうなると、受験勉強に費やすことのできる時間は、早朝と夕方以降の時間となります。東進は、オンラインで自宅受講ができるため、その時間帯に受講を進めることで、学校との両立が可能です。 

今後の入試はどうなるのかという不安も大きいと思います。しかし、受験日程がどのように変更されても、受験までに与えられた時間は平等です。受験が300日後なら、300日で最大の成果が出せる学習をすればいいのです。 

そして、最大の成果を出す学習には、「何を」「どの順番で」「いつのタイミングで」学習すべきかを知ることが必要不可欠です。これは、一人ひとり異なります。しっかりと模試を受験し、その結果をもとに担任の先生とよく話し合って学習計画を立てましょう。