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数学 沖田一希先生の学習アドバイス

MATH

数学

沖田一希先生

沖田一希先生

「数学が苦手、でも何とかしたい!」という高校生の期待に応え、短期間で数学力を徹底的に養成し、バラバラな知識を統一・体系化していくプロ中のプロである。熱く情熱的な沖田ワールドは時が経つのを忘れさせ、君の数学力を飛躍的に向上させる。

高3生 のキミへの学習アドバイス

大学入試に限らず、多くの試験は「過去問に始まり過去問に終わる」と言われるほど、過去問演習は合格を目指すうえで必須です。

取り組む際は予習よりも復習を重要視すること。予習は解答作成時、5分手が止まったら解答作成をおしまいにして、解答を確認するという意識で大丈夫です。解答を見ることに罪悪感を抱く人がいますが、考えてもわからないものはわからないし、何よりも貴重な時間の浪費になります。確実に得点力を上げるためインプットとアウトプットの練習に時間を使ってください。復習では授業の解説はもちろん補足内容を含めてすべてを再現することができるくらいに仕上げましょう。

夏のこの時期、入試問題をすらすら解ける受験生はほとんどいません。できないことに落ち込む必要はないのです。ネガティブな状況に焦点を当てるのではなく、いま取り組んでいる内容ができるようになって、来春、憧れのキャンパスを闊歩している自分の姿を考えるなど、ポジティブな気持ちで取り組んでください。

「こんなに勉強したことのない夏」にする

記述式の入試問題がある人は、日ごろから解答が単なる式の羅列にならないようにするにはどうすればいいのかを意識しながら、授業に臨みましょう。そうした意識で授業に臨むことで記述答案作成に必要な単語や言い回しに気づくはずです。当然ながら、大学入試の採点者は数学のスペシャリストですが、記述答案作成時には「彼らが数学をわかっていない人である」と想定して、その人たちに解答を説明してあげるくらいの気持ちで答案を作成するといいでしょう。

例年以上に不安や焦りを抱えて夏休みを過ごしている受験生が多いと思います。不安や焦りの感情を持つのは人間の宿命かもしれませんが、それらの感情に押しつぶされては元も子もありません。状況はみんな同じです。計画性を持ってひたすら励んでください。毎日コツコツというよりは毎日ガツガツ取り組むくらいがちょうどいい。「いままでこんなに勉強しなかったな」と思えるくらい、学習する夏にしてください。

高2・1生 のキミへの学習アドバイス

高1生は休校とともにスタートした高校生活でしたので、いまだ高校受験の時の感覚が抜け切っていない人もいるのではないでしょうか。少なくとも高校入試の時以上に学習している感じがない人は要注意です。夏休みにはこれまでの学習内容を総復習するとともに学校の進捗度の1つ、2つ先の単元まで学習を進めましょう。

次に高2生ですが、大学入試において、「三角関数」「指数・対数」「数列」「ベクトル」「微分・積分」など高2生の学習内容は得点差のつきやすい分野です。事実、これらの分野を苦手にしている高校生は非常に多いです。でもちょっと待ってください! ホントに苦手なんでしょうか? ホントにセンスがないんでしょうか? 結論から言うと皆さんの勘違いです。ただ、練習量が少ないだけなんです。もちろん、習って理解することは大切です。ただし、「習うより慣れろ」じゃないですが、演習量も数学とお友達になるための大切な要素です。たかが受験数学で未来の自分の進路を狭めてはいけません。演習量を増やし、なりたい自分に近づく夏休みにしてください。

時間を浪費しない習慣を身につけよう

目標がないと日々漫然と時間を浪費しがちです。有限な時間を浪費しないために毎朝、目が覚めたら「なりたい自分」と「そのために何をしなくてはいけないか」を真剣に考えてください。目覚めたらすぐにその2つを考えることを習慣化しましょう。そうすると、日々の行動が変わります。

現代社会は情報社会、また、前例がないほどの速さで社会は大きく変化し続けています。我々は望む、望まないにかかわらず、それらの波に曝されて生きています。

これからの時代を生き抜くために皆さんには世の中の動きや諸問題に敏感であることが求められます。敏感であってもいちいち動じる必要はありません。世の中に興味を持つこととは自分自身に興味を持つことでもあります。自分自身のことを一生懸命考えて、ひたすら行動するからこそ、世の中の物事にも興味が沸いてきます。真剣に生きる君でいてください。