共通テストニュース 新課程入試について

物理 宮内舞子先生の学習アドバイス

SCIENCE

物理

宮内舞子先生

宮内舞子先生

たくさんの文字や公式に溺れそうになっていませんか?"イメージ"という言葉の間違った使い方に振り回されていませんか? 公式は物理現象を読み解くための"道具"にすぎません。ていねいで色彩豊かな板書とわかりやすい講義で、シンプルな物理の世界へ君をサポートします!『物理の勉強法をはじめからていねいに』(東進ブックス)も大好評発売中。

高3生 のキミへの学習アドバイス

まずはきちんと基本事項をマスターできているかを確認すること。基本の物理量や関係式が使いこなせるようになるまで、基礎~標準レベルの問題で演習を繰り返しましょう。いきなり難易度の高い問題はNGです。

過去問は、早い時期から積極的に取り組み、現状と目標レベルにどれだけ開きがあるかを確認するためのものです。過去問を解いてみて問題形式や難易度などを確認し、基本事項にまだ不安があればもう一度基本の確認を、記述問題であれば記述答案の練習を、また、難易度の高い問題が出題されている場合は発展的な問題の演習を、といったように、志望校に合わせた勉強をしていくことが大切です。

物理の勉強というと、とにかく難しい問題を演習すればいいと誤解されがちですが、大学により問題の難易度や形式もさまざまです。ですから、志望校の問題でしっかりと点数を取ることができるように過去問を有効活用していきましょう。

毎日、物理の問題に触れ続ける

これからは、模試も多く受験し、あっという間に時間が過ぎていくように感じられるかもしれません。また、思うような結果が出せなかったりすると焦ってしまうかもしれませんが、まだまだ大丈夫! 夏休みに頑張った結果は、早い人でも10~11月頃に出始めるものです。「問題が解けるようになった」という実感はもう少し先になるかもしれません。ただ、物理はやったらやっただけ結果につながる科目です。毎日必ず1題でも2題でも物理の問題に触れ続けてください。

高2・1生 のキミへの学習アドバイス

物理は「正しい基礎知識」がとても大事です。自己流ではなく、初めの1歩はきちんと授業を受けて、今のうちに「基本的な物理の見方」を身につけてください。また、物理は難問と言われるものでも、基本的な関係式の組み合わせです。難易度の高い問題集はあとに取っておいて、まずは基本問題で力をつけましょう。

学習の最優先は「力学」です。「電磁気」や「熱力学」の分野は、力学の知識がしっかりとしているととてもスムーズに進めることができますよ。

繰り返しが物理の理解を深めていく

 

力学に比べて電磁気の分野を苦手に感じてしまう原因の一つとして、「言葉になじみがない」ことが挙げられます。言葉や表現は使えば使うほど馴染んでくるので、繰り返すとわかるようになってきます。

 

定期テストはそのチャンス! 定期テスト前にしっかりと対策をすることで、次に受験対策として同じ分野をやり直したときにさらに理解が深まります。定期テスト対策を適当にしたり受験対策を一旦お休みにしたりするのではなく、同時進行で進められるように頑張りましょう。