• 東進タイムズ 2020年11月01号

地理 山岡信幸先生の学習アドバイス

地理
山岡信幸先生

「趣味は幾何学の問題を解くこと」ということからもわかるように、その論理立てられた緻密な授業には定評がある。丁寧な板書とわかりやすい図解に、地理が苦手な生徒も思わず引き込まれてしまう。とにかく地理を暗記科目だと思っている君は、ぜひ先生の授業を受講してみてもらいたい。

高3生

論述は書かなきゃ書けるようにはなりません。まずはマス目を埋める努力を。手も足も出なければ、模範解答や教科書で確認したうえで、それらを一旦伏せて書いてみる方法でも効果はあります。頭の中のことばを解答用紙に移す作業として練習すること。また、頻出論点はしっかり身につけておこう。受験大学以外の問題も活用して、「海岸砂漠の成因」「緑の革命の功罪」「首位都市が形成される理由」といった反復して出題されている項目を洗い出し、解答例を作っておきましょう。

「正解すべき標準問題」を確実に得点する

上位私大の出題の中には、難問も(ごく少ないが)あります。どうせ時間を使うなら「正解すべきだった標準問題」のおさらいを徹底してください。他学部や他日程の「過去問」も有効です。学部や日程ごとに複数の入試問題を作成する私大は多く、良い練習になるだけでなく、同じテーマや題材が繰り返されることも多いので、一種の予想問題の機能もあります。さらに、用語問題・地名問題への対策は「索引」を使いましょう。教科書や用語集などの「索引」を順にチェックして、知らない用語や地名が出てきたら本文(と地図帳)で確認し、「正解すべき標準問題」の範囲を一気に広げることができます。

 No rain, no rainbow. 試験当日に「やれることは全部やった」という感覚を持てたなら、それだけで人生の財産です。

高1生・高2生

ポイントは「高3の夏に過去問演習に取り組む」こと。地理は、過去問演習の重要性が高く、受験勉強におけるインプットとアウトプットの両方の役割を持っています。なるべく早く系統地理を一巡しイメージをつかんでおきましょう。

「系統地理」の中でも、理屈の重要性が高く応用範囲が広い「気候」の分野をきちんと押さえる。用語や記号の暗記ではなく、「なぜ雨が降るのか」といったメカニズムの理解が重要です。共通テストでは、単純に地名や用語を選択させる問題はほとんど出題されず、図表や短文を組みわせた「なぜ」を理解していなければ解けない問題が出題される見込みです。「理由づけをする習慣」をつければ、他の分野の学習にも必ず役立ちますよ。

教科書と地図帳でコツコツ学習を

論理的な学習の基礎になるのは教科書。また、地名が出てきたら、必ず地図帳で確認。コツコツやっておくと「地誌」の学習がぐっと楽です。

中学社会の延長で「地理=暗記科目」のイメージを持つ人には、まずはその先入観を壊してほしい。ベースになる考え方やメカニズムを理解せずに、情報だけ羅列して丸暗記しては非効率的。この感覚をつかむために、早めに共通テスト型の模試を体験する、拙著『気鋭の講師シリーズ 山岡の地理B教室』(東進ブックス)など初学者向け参考書を読むなどの準備を始めましょう。