• 東進タイムズ 2021年1月01号

古文 富井健二先生の学習アドバイス

古文
富井健二先生

入試に必要不可欠な、古文単語と古文読解を“ビジュアル”解説。基礎から応用まで難なくマスターさせ、古文が読めない受験生を根絶させる実力熱血講師。古文を簡単明瞭に解き明かし、速読の秘訣や古文特有の「教養」を伝授していく授業は、毎回受講生をうならせる。

高3生

本番を迎える前にもう一度、受験範囲を冷静に見つめ直してください。わかりきったことを何度もやってしまったり、あまり重要でもない箇所が「もしかしたら」と不安になり、無駄に時間をかけてしまう人がいます。

知識が足りないのか、それとも読解力に問題があるのかを冷静に判断しましょうね。ひととおりやっておこう、とにかくスキルをつけようというような目的が曖昧な考え方はタブーです。現代語訳をしっかり確認するか、それでも解決しなければ得意な人に質問しましょう。弱点補強が勝利の明暗を分けます。最後に信じられないくらい成績を伸ばす受験生がいますが、その人は弱点をしっかり補強できた人なのです。得点を伸ばす人は年明けでもどんどん伸びます。

試験前日は何かと気になってしまい、古文単語や文法などの知識を総チェックしようなんて思ってしまいがちですが、そもそも思考力を試そうというのが共通テストの目的なので、知識の修得にあまり神経質にならずに、最低限のチェックを終えたら、現代文・古文・漢文それぞれの時間配分を決め、早めに就寝しましょう。

寝られない場合は、横になって身体から力を抜き、目をつぶってじっと朝を待ちましょう。そうすれば試験に支障はありません。「寝ることができなかった」と絶望的になり、マイナス思考に陥ることが問題なのです。

若い人の脳はそんなヤワではありません。プラス思考で突き進んでいきましょう。

共通テスト後の学習を想定しよう

共通テストが終了したら、何点取れたかだけではなく、どこでミスをしたかにも重きを置くこと。ミスを補強していけば、受験の期間中でも実力を伸ばしていくことができます。

国公立二次試験や私大入試は、共通テスト以降の学習計画の立て方で結果が違ってきます。傾向&対策を入念にし、受験校に添った学習をしなくてはなりません。二次試験は記述形式ですから、字数制限があるかないかを考慮して模範解答を作成する練習をしなければなりませんし、文学史や古語の読みのような知識問題の有無などを調べ、それぞれの対策をしておきましょう。私大入試なら文法問題などの知識問題が具体的にどれだけ含まれているかをもう一度チェックし、具体的な対策をしましょう。

 『史記』(=中国の歴史書)に、「禍か ふ く福は糾あざなえる縄なわの如ごとし」という有名な言葉があります。禍わざわいと幸福は交互にやってくるものであり、いつまでも不幸が続いたりはしないという意味です。くじけないで頑張ってくださいね。へこたれそうになったら自分より頑張っている仲間の姿を見続けること。合格したら、ぜひ手紙をください。楽しみに待っています。

高1生・高2生

共通テストは一年後、二年後に確実に受けるテストであるという自覚を持って、「共通テスト同日体験受験」にチャレンジしましょう。受け終わったら、古文単語がどれくらい理解できているか、古典文法の知識はどうか、読解力はどうかなど現在の自分に何が足りないかを冷静に判断すること。

実際に本番の問題に触れると、時間が足りなくて困る人も多いでしょう。共通テストもセンター試験と同じく長文の出題が予想されます。読解のスピードアップには時間がかかりますから、早めに読解を扱う講座を受講し、準備をする必要があります。時間内で古文を読み切ることができるかどうかが、共通テストの最も大切な課題なのです。

彼を知り己を知れば百戦殆からず

古文単語と古典文法の知識をできるだけ強化しておきましょう。速習などで強化したり、気に入った参考書や問題集などを利用するといいですね。新高3生なら古文単語は赤字中心に300~400語(新高2生は150~200字語)、古典文法なら用言・助動詞・助詞・識別(新高2生は用言と助動詞)の修得が目安になります。できるだけ早く古文読解にチャレンジしてください。そして、読解の中で古文単語や古典文法を確認していくようにしましょう。

少しでも早く志望校の傾向&対策を分析し、模試を受け、現在の自分の実力を把握することが大切です。まず間近の模試に対する準備を始めましょう。「彼かれを知り己おのれを知れば百戦殆あやうからず」という言葉があります。敵の正体を把握し、自らの実力を知ることから戦いは始まるというわけなのですね。どんな志望校でも古文単語・古典文法・古文読解の重要性は不変です。とりあえず新学期までにできるだけ進めておきましょう。