• 東進タイムズ 2021年1月01号

物理 三宅唯先生の学習アドバイス

物理
三宅唯先生

「理論は知っているだけではだめ、それを行使できるかが重要」であるとし、原理・定義・法則の定性的把握と定量的行使を軸に、自然現象をグラフィカルに解析。それは公式を振り回すだけの物理を超え、因果関係を的確に捉える直感を君に与えてくれるだろう。公式の運用のみならず、それ自身の導出と解釈に重点を置いた講義で、森羅万象の謎を華麗に紐解いていく。

高3生

高校物理は「力学」「電磁気学」「波動」「熱力学」「原子物理」の5単元から構成されています。最後の「原子物理」まで手が回らず、不安に感じている受験生がいると思いますが、入試の頻度をみると優先して学習すべきは前者の4単元です。4単元の基礎理解の徹底をはかりましょう。この時期でも、共通テストのみに主眼をおいて学習することは、物理においてはあまりおススメできません。国公立二次や私大対策、センターの過去問を使った演習がしっかりできていれば、共通テストでも十分な得点が期待できます。今からでも、現象一つひとつにおいてモヤモヤしている部分を取り払うよう努めましょう。

後悔するミスを避ける時間配分を

高得点を狙う受験生は制限時間をしっかりと使い切ることに意識を。試験日までの演習では満点を取る気持ちで、隅々まで理解を深める努力をするべきですが、試験当日に妙な万能感で挑むと時間配分などで失敗しがちです。制限時間内に今の自分が獲得できる最高のスコアを得ることに集中し、時間がかかりそうな問題は後回しにしましょう。加えて、手早く解ける問題で極端に時間を稼ごうとしないように注意してください。不注意で取れる得点も逃してしまうミスが一番後悔します。速やかにすべてに解答し、後で見直しをしようと思っても、解き終わった後では十分な見直しができないものです。一度、正しいと誤認した点を後で修正するのはとても難しいことです。一つひとつの問題に適切な時間をかけることがミスなく解くための最善の方法です。

最後の最後まで、成長を求めて充実した日々を過ごしてください。後にその軌跡が君の人生において素晴らしいものであったと思い出せる日がくるはずです。

高1生・高2生

「共通テスト同日体験受験」は入試本番までにどのように成長していくべきかを考えるチャンスです。できなかった問題が多いほど、できるようになる範囲が広いということです。復習は、適当に理解しようとせず、鮮明に現象が見えているかを意識しながら手を動かして自分のものにしていく。難しすぎることは先送りでも構いません。物理は基礎からの積み上げが重要です。いずれ見えるときがきますから、その日を信じて少しずつ理解を深めていくのです。

物理の考え方の基礎は「力学」

物理の考え方の基礎は「力学」に含まれています。まずは力学からしっかりと理解を深めましょう。力学がおろそかな状態で別の分野の学習を進めるのは、かえって効率が悪いことがあります。

一喜一憂するのではなく、来るべき日のために今、わからないことを一つでもわかるように努力しましょう。合格の最短ルートなんていう虚構を探そうとするのではなく、今、目前にある課題に全力で取り組むこと。その積み重ねが君の未来を広げるのです。