• 東進タイムズ 2021年4月01号

英語 ニック・ノートン先生の学習アドバイス

英語
ニック・ノートン先生

来日11年目のアメリカ人が、わかりやすい日本語を交えて本物の英語を伝授。今まで、頭の中でじっくりと考えていた英語が自然と口から出てくる感動を君に届けます。ドラマのように、続きが気になるような授業になること間違いなし。大学受験はもちろん、その先を見据えた英語を君のものに!

高3生

受験に向けた一年がスタートしますが、今回は、その先の将来を考えた英語学習についてお話ししたいと思います。

まず、語学は楽しく学ぶのが基本。楽しむには、海外の映画やドラマを観たり、ポッドキャストなどを使って日常的に英語に触れたりすることです。デジタルコンテンツは、東進の講座はもちろん、世界につながるインターネット上にたくさんあります。映画やドラマも単に観るのではなく、特におススメしたいのは「笑い」のあるものを選ぶことです。なぜそこで笑えるのか、どんな言葉やフレーズがうけるのかを考えてみることは、現地の文化を勉強することに繋がります。楽しみながら学べる、まさに「一石二鳥」ですね。

次におススメしたいのは、英語で会話をすること。今はコロナ禍で留学生の人数が減っていますが、今後、機会を見つけて積極的に話しかけてみましょう。英語はコミュニケーションです。話さないと上手くなれません。アメリカ人は、たとえ日本語が上手くなくても話します。間違ってもいいから、いっぱいしゃべること。日本人はシャイと言われますが、大切なのはアウトプット!とにかく自分の口で話す。単語やフレーズを覚えるためには、書いてから話すより、あえて話してから書いてみてください。もっと理解しやすくなりますよ。私が日本語をマスターしたときは、「聞く・話す」を何回も繰り返しました。

綴りと発音の違いを常に意識しよう

英語を身につけるにあたって意識すべきポイントは、英語と日本語の一番の違い、綴りと発音が違う点です。英語では発音が大切ですし、楽しさは「聞く・話す」ことにあります。好きなフレーズを聞いて、真似をしてみましょう。映画を観るなら、まず字幕や日本語の吹き替えで内容を理解する。次に原語で観てみます。そうすると、ただ場面を追うのではなく、論理的に観ることができるようになりますよ。

受験のプレッシャーは大きいですが、皆さんには程良い休憩をはさんだりしながら、楽しむことを忘れないでほしい。語学学習に必要なのは楽しむこと、それから情熱。アメリカでは中学からスペイン語を勉強しますが、私が興味を持ったのは日本語です。自分から希望して日本語教室に行きました。そこには日本語が上手な人がたくさんいましたが、私はもっと上手くなりたかったので頑張れました。上達のカギは、どこに情熱を探すか。映画を字幕なしで観る、留学生と友達になる、旅行に行く。英語は未来の道具になると思って取り組んでほしいと思います。

高1生・高2生

受験に対するプレッシャーがまだそれほどない高2生・高1生は、英語をさらに楽しむことができるでしょう。20歳になる前に外国語の勉強をすると、スポンジみたいに吸収できて、ずっと記憶に残ります。例えば海外の映画や音楽が好きな人は多いと思いますが、最近は観たり聞いたりするだけではなく、SNSで好きなアーティストや俳優と繋がることもできますね。彼らは今どこにいて何をしているか、ダイレクトに発信しています。身近なことから勉強のモチベーションがさらに高まるはずです。

ライティングで、スペルが苦手という人もいます。でも、実はネイティブでも綴りを間違えるのです(笑)。日本の国語は、漢字の書き順を習いますよね。とっても難しい。あれを覚えられるならきっとマスターできます。少しずつ練習しておきましょう。過度にスペリングに苦手意識を持たなくても大丈夫です。むしろ大切なのは発音。英語は綴りと発音が違う言語です。表記しても発音しない文字もあります。それにはまず、声に出して読むこと、話すことで身についていきます。

コミュニケーションは話しかけることから

近くに英語を母国語とし、気軽に話せる相手がいないときは、ものまねがおススメです。自分がネイティブだと思って話してみましょう。ネイティブならこう言うだろうと想像して、かっこよく決めてみましょう。ただし、自分の部屋でね(笑)。

実際にネイティブスピーカーと会話をする機会があったとして、初めから完璧に話す必要はなく、緊張で上手に話せないかもしれません。でも、話せないからって嫌がられることはない。思い切って話しかけてみましょう。僕も日本各地に行って日本語で話しかけると、その土地の方たちは喜んでくれる。外国の人が自分の言語を話してくれるのは、嬉しいですよね。誰だってそうなんです。

リスニングやスピーキングの勉強はもちろん大切ですが、この時期は受験を意識し過ぎずに、まず、基礎やルールを理解し、楽しみましょう。