• 東進タイムズ 2021年4月01号

物理 高柳英護先生の学習アドバイス

物理
高柳英護先生

苦手としていた物理を克服した自身の経験に基づき、様々な角度から問題にアプローチする。一片の疑問も残さず理解させる指導力は、物理がそれほど得意ではない生徒を中心に、全受講生が絶賛することろ。他にはない独特の授業展開がライブ授業に劣らぬ臨場感を与える。新たな「物理講義」を体験してみないか!

高3生

私が毎年受験生に伝えていることがあります。それは、「理解できている単元とそうでない単元をきちんと分け、理解できている単元こそ今から入試問題演習をすべきである」ということです。

受験本番まで一年を切り、「すべての単元を基本からやり直す時間」はありません。限られた時間の中で成績を伸ばす唯一の方法は、できる単元から自己研鑽を図ることです。特に力学に関しては相当の時間を割いてよいでしょう。そして、電磁気や波動など苦手意識のある単元は基礎問題を中心に練習して、授業でその単元を扱うのを待っていてください。基礎ができていれば、技術を知った時の伸びが違います。成績を伸ばした学生の多くはしっかり自己分析ができており、学習の仕方に強弱をつけています。

バランスを意識して基礎力定着を

私は、成績の上下に関係なく基礎力定着を徹底しています。ほとんどの物理講師がこれを口にするので、これはすなわち「真」です。そこに私なりのアレンジを加えるなら、少なくとも夏までは基礎力定着のための問題を7割近く解いてよいでしょう。つまり10問の演習をするなら7問が基礎、2問が標準、発展は1問程度です。これで時間バランスは 1:1:1 になると思います。自信があるなら発展のみに絞ってもよいでしょう。

「基礎を身につけなければならないが、基礎からやっていたら時間が足りない」、君たちはこのジレンマと戦うことになります。そして、これを解消するために私たちの授業があります。必要な問題、必要な解法技術を伝授していきます。授業の内容を咀嚼し、自分なりの理解を身につけ、復習することで、君たちの成績は飛躍的に伸びていくのです。「すべて」ではなく「必要なもの」を吸収する姿勢こそが成功の秘訣です。

高1生・高2生

高2生・高1生には時間的余裕が少しだけあります。物理の学習を開始するには最適な時期といえます。ただし、物理は2年かけて仕上げたい教科なので、けっして時間が余っているわけではありません。1年目で力学を中心に基礎理解を深め、2年目で演習を行います。特に1年目の学習では物事の現象をしっかり理解することが重要です。

今だからこそ物理の奥深さを知ろう

とかく成績上位者は微分・積分を用いた解法に魅力を感じる傾向にありますが、あくまでも現象を体系づけて理解できて初めて生きてくる解法であって、解答を楽に導くものではありません。物理の奥深さ、おもしろさを知ってください。