• 東進タイムズ 2021年5月01号

日本史 山中裕典先生の学習アドバイス

日本史
山中裕典先生

長年に渡り膨大な量の論述答案を添削してきた経験から、生徒の理解度を完全把握。それに基づく論述式問題の指導・対策により、東大をはじめとする難関国公立大への合格者を多数輩出。構造図を多用した独自の図解板書で歴史の仕組みや構造を描き出し、歴史の本質に迫る講義は、見るもの全てを魅了。歴史用語の丸暗記では得られない、深い理解と真の実力が身につくことを必ず約束する。

高3生

今の時期は、「基礎を完璧に」することを目標にして、夏までに通史の学習をひととおり終わらせることを目指しましょう。政治・外交史の把握や社会・経済史の理解に加え、文化史の暗記も進めましょう。歴史用語は、漢字が書けるかどうか、内容を理解しているかどうかを確認!それに加えて、「タテのつながり(前後関係)」や、同じ時期に存在する出来事の「ヨコのひろがり( 同時代の関連性)」をチェックすることが大切です。そのためには、年表を活用することが重要です。東進の講座『難関日本史』には、そういった「つながり・ひろがり」を掴める年表がたくさん掲載されています。

近年、共通テストを中心に「時代感覚」を問う問題が増えています。西暦年代をただ丸暗記するような学習ではなく、年表を使って全体像を把握する学習により、こういった差のつく問題を確実に解くことができるのです。

日本史学習ではまず「幹」を作っていく

日本史の学習は、週末などにある程度まとまった時間を使ってやり切った方が、全体像を掴みやすいです。しかし、部活生は週末も活動があり、後回しになってしまいがちです。部活動で鍛えた集中力を日々の勉強にも生かして、日本史も含めた全科目を同時並行で進めていきましょう。

日本史は流れの全体像という「幹」を先に作り、個々の知識という「枝葉」を後でつけていくイメージです。今は、その「幹」を作る作業に集中しましょう。秋以降の飛躍のため、焦らず、じっくり、頑張っていきましょう。

高1生・高2生

学校の定期考査と異なり、受験日本史の試験範囲は教科書一冊分です(400ページ以上!)。「一夜漬け」のような丸暗記は無理ですから、覚えること以上に「忘れない(覚え続けている)」ことが必要になってきます。そのためには、週末にまとまった時間を取って、その週に習った日本史の内容を覚えていきましょう。難しい内容に取り組むのではなく、まず日本史の流れの全体像を掴むことを目標にします。

今しかできない学びで「総合力」を身につける

教科書や図録に載っている年表を活用すること。年表は、時代順に追っていく「タテのつながり」と、同じ時代における政治・外交・社会・経済・文化の関連性を見る「ヨコのひろがり」を確認する習慣をつけましょう。

近年、資料の読解力、知識も用いた思考力、文章で表現する論述力などを問う総合問題型の入試が増えており、日本史の理解が役に立つこともあります。受験科目かどうかにかかわらず、すべての教科・科目を学ぶことは、大学入試やその先の人生において要求される「総合力」を身につけることにもつながります。