• 東進タイムズ 2021年6月01号

世界史 加藤和樹先生の学習アドバイス

世界史
加藤和樹先生

若くして既に10年以上の世界史指導経験を持つ気鋭の講師。史実に真摯に向き合い、自らの知識と経験を深める為に様々な国へ視察に行くのを趣味としている。世界史の持つ「必然性」と「展開」を重視し、それを図解して捉える授業は、「世界史に興味が持てない」「自分は暗記が苦手かも」と思っている生徒の意識を180度転換させる。

高3生

今の時期は、中国史・イギリス史・フランス史・ドイツ史・アメリカ史など、主要な範囲をしっかり固めましょう。出題頻度も高いので、成績の向上に繋がりやすいです。

受験生がやりがちな、一問一答などを使ってひらすら単語を暗記するなどのインプットオンリーの勉強方法はおススメできません。ある程度インプットを終えたら、該当範囲の問題演習、つまりアウトプットを行ってください。インプット→アウトプット→インプット→アウトプット……という勉強の習慣を身につけましょう。

世界史は一日に長時間勉強するよりも、少しずつの時間でも良いので毎日やることが大切です。一夜漬けの知識は忘れやすいので、長期的に記憶を維持するためには、コツコツやらなければいけません。

「朝起きてからの30分」「通学中の電車やバスでは世界史をやる」など、無理のない範囲で世界史学習を継続させてくださいね。

コロナに打ち勝つ歴史体験の証人に

世界史は勉強していない範囲は解けない科目なので、模試では目先の点数に一喜一憂しないようにしましょう。既習範囲の問題のうち8割以上取れていればOKです。そして、間違った問題は必ずどうして間違ったのかを確認して、知識の上書きをしてください。また、正誤問題に関しては、すべての誤文に対して「何が違っているのか」を確認すると、成績の向上につながります。

今のコロナ禍の状況は、皆さんが大人になった際に必ず世界史の教科書に記載されるような特殊な状況です。将来的に「あの時は大変だったけど、しっかり勉強して第一志望の大学に受かったよ」と語れるように、コロナに打ち勝つという歴史体験をしつつ、受験生活を有意義なものにしてください。

高1生・高2生

通史の概略を大まかに掴んでおくと、本格的に受験勉強する際に非常に有利ですので、通史を講義形式で伝えている参考書を読むことをおススメします。また、私の著書『世界史の勉強法をはじめからていねいに』(東進ブックス)は、世界史の勉強方法に加え、ざっくりと世界史の概略を伝えるよう意識して作成しました。マンガなので読みやすいと思いますし、入門編としておススメします。

得意科目にするために地理的感覚を身につける

世界史の勉強を始めるにあたっては楽しんで勉強してほしいと思います。マンガや映画、テレビ番組などにも、世界の歴史、遺産、文化を取り上げたものがたくさんありますので、そこから興味を持った国や出来事をまず勉強していくとよいでしょう。私のおススメは特に出題頻度の高い中国史です。映画化もされた人気マンガの『キングダム』などをきっかけに中国史に興味を持ってもらえればと思います。世界史は人生を豊かにします。楽しんで勉強しましょう。

世界史を得意科目にするためには、「今自分は地球上のどの地域の勉強をしているのか?」という地理的な感覚が必須となります。この感覚は、普段から意識するだけで身についていきます。スマホなどを利用して、地図の確認を習慣づけましょう。