過去問演習には取り組み始めているでしょうか。志望校の過去問を一つも解いたことがないという人は、すぐにまずは３年分やってみること。「具体的な出題傾向を掴む」ため、そして、「自分に足りないところを見極める」ために過去問演習は欠かせません。

９月以降は東進生なら「志望校別単元ジャンル演習講座」をはじめとし、志望校対策が学習の中心となっていきます。受験する大学で出題されやすい単元やジャンルに焦点を絞った演習をし、得点力を強化するのです。したがって、８月末までには志望校の過去問10年分を解き終える必要があります。これは、志望校の出題傾向を知るだけでなく、自分の苦手とする分野・形式・解答の視点などの洗い出しに必須です。10年分を必ず解き終え、正確な弱点把握と克服に取り組むことが志望校合格のカギとなるでしょう。

成績が伸び悩んでいる場合は、細部ばかりにこだわっている可能性が高いです。「全体像を押さえる」ことを意識してください。文法や単語でわからない箇所が出てきたら、勉強と勉強の間のスキマ時間を活用して穴を埋めていくようにしましょう。単語の暗記や文法の確認など短時間で行うものと、長文など長時間を費やすものとを見極めることも大切です。

モチベーションも工夫次第でさらにアップ

夏休み中に、モチベーションを維持させるためにも、１科目に長時間費やすのではなく時間を決めて短く区切り、毎日全科目に触れるように学習することをおススメします。例えば英数理の３科目であれば、「英・数・理を３時間ずつ」よりは、「英・数・理を１時間ずつを３回繰り返す」方が、中だるみせず学習できるでしょう。「この１時間ではこの部分を進める」という明確な目標も立てやすく、達成感も得られますよ。

私が受験生のときは、入浴しながら音読や例文暗記といった「ながら学習」を実践していました。合計すると結構な時間の確保ができるため、おススメです。限られた時間を有効に活用しましょう。

まだまだ以前のような日常を取り戻せない日々が続きますが、受験に関しては、必要以上に不安になる必要はありません。入試問題は、予測不能の災害でも、未知のウイルスでもありません。入試問題は、学習の習熟度を見るために人が作る作品です。学習の習熟度を見るための出題を、大学はきっとしてくれることでしょう。ですから安心して、しっかりと、そして確実に学習内容を身につけていきましょう。

「英語の基礎」である単語、熟語、文法をしっかりやっておきましょう。特に単語・熟語は一日１０個ずつでもいいから覚えていくこと。東進生は「高速マスター基礎力養成講座」で一気に学習することができます。ぜひ活用してください。

共通テストでは「英語運用能力」が求められます。つまり読む速度を上げ、単語・熟語・基本的な文法などを「修得」ではなく「習熟・熟練」まで仕上げていくことです。そのためには、とにかく繰り返し音読。意識して英語の「音」に触れていきましょう。ネットで英語のニュースを聴く、音声をスマホにダウンロードして移動中に聴くなど、スキマ時間を上手く活用したいですね。

時間を効率よく使う能力は受験のみならず、社会に出てからも役に立ちます。また、復習を重ねるうちに、英語を英語のまま聞き取れる耳が養われていきますよ。

万全の準備をすればいつでも結果が残せる

高３生になると、今より時間に余裕がなくなるでしょう。高２生・高１生のうちに、世の中にはどのような職業があるのかを調べておくこともおススメします。

また、やや難易度が高いですが、自分の興味のある話題やニュースを海外のサイトで見てみるのもおもしろいでしょう。海外の視点で書かれているので、日本のニュースでは触れられていないこともあり、新しい視点を得るのにも役立つかもしれません。ぜひ、挑戦してみてください。

最大の成果を出す学習には、「何を」「どの順番で」「いつのタイミングで」学習すべきかを知ることが必要不可欠です。これは、一人ひとり異なります。志望校は一日も早く、どんなに遅くとも現学年のうちには決定し、目標のある学習をスタートさせましょう。なので、しっかりと模擬試験を受験し、その結果をもとに学習計画を立てましょう。そうすれば、受験がいつになろうと関係ありません。最高の結果を残せるはずです。