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数学 山之内聖拡先生の学習アドバイス

MATH

数学

山之内聖拡先生

山之内聖拡先生

エネルギーが溢れる熱く前向きな授業で、多くの生徒から強い信頼を受け、やる気と実力を向上させている。 公式や定理の使い方ばかりでなく、成り立ちを徹底的に追究することで、「問題の外見」ではなく、「問題の本質」を見抜く力を付けさせる。 合言葉は『やればやるほどのびる!』。考える楽しさを体感し、いつの間にか数学が大好きに、そして得意科目に!

高3生 のキミへの学習アドバイス

勝負の夏が終わり、いよいよ受験までのカウントダウンが始まったね。共通テストまであと4カ月ほど。今から4カ月前を少し思い返してみよう。ゴールデンウィークにどんな学習テーマを設けた?ちゃんとクリアできた?そこから気がつけば夏休み、どんな夏休みを過ごした?そして今。夏休み前に立てた目標は達成できたかな?

こうして振り返ってみると4カ月ってけっこうあっという間だよね。焦って空回りを起こさないようしっかり地に足をつけて一緒に頑張ろう。

さて、今回は過去問演習から志望校対策への流れのアドバイスを。あくまで一例なのでキミ自身で自分用にカスタマイズしよう。まずは現状の確認。

①入試単元の学習はひととおり終わっている。
②8月に過去問演習をスタートできている。
①が十分でない人は最優先で終えてしまおう。究極、仕上がっていなくても構わないので全体像を掴むことと教科書の例題がきちんと正解できることの二点を確認しよう。

①はOK だが②がまだだという人は、すぐにでも過去問に取り組もう。過去問演習をやる目的は主に次の3ステップがあるんだ。
【ステップ1】ゴールを確認する。これで65%取れれば合格ラインということなどを確認。
【ステップ2】現状とのギャップを客観的に把握。学んだ知識を武器にするとどんな力がつけば合格ラインに到達するかを分析。
【ステップ3】実力測定。自分が合格ラインに乗っているかの確認。直前期まで。

埋めるべき穴を客観的に把握し、それを埋めるためにはどういう計画でどれくらいの進度で実行していけばいいかを明確に。埋めたと思えばまた過去問をやって確認。そして埋めるべき穴を……の繰り返し。埋める度に着実に成長しているんだから、やったらやった分だけ力がついていくってことが実感できるはず。勉強はどの段階だろうと「やればやるほどのびる!」のサイクルに持ち込めるかどうかだよね。

傾向と対策を具体的にイメージしよう

これからは「理解しているか」もさることながら「得点できるか」が問われるので、わかったところで止めずに答えまで書き切ることを大切にしよう。あとは答案の書き方の練習も重要。できれば志望校の解答用紙についての情報も手に入れておきたい。そこで役立つのが東進の「仕上げ特訓コース」。傾向と対策、さらには合格に必要なことを具体的に知ることでこれからの見通しがよくなる。講座の復習を通して実力を強化するのに十分な時間もある。これからの時期に最適です。

願えば叶うとは言わないが、願わなければ叶わない! 志望校合格を強く願い、行動に変えていこう! 応援しているよ!

高2・1生 のキミへの学習アドバイス

夏休みは「よく学び、よく遊べ」を実践できたかな?夏休みが明けてからの通常期は得意分野を伸ばしていこう!

ここまで学習してきた数学の全分野を「好き・嫌い」&「得意・苦手」でカテゴライズしよう。座標(横軸:好き、縦軸:得意)で考えてみると視覚的にもわかりやすいよ。

例えば、数学Ⅱ「図形と方程式」なら、内分点・外分点、直線の方程式、円の方程式、点と直線の距離……とたくさんあるね。その一つひとつをカテゴライズする。その中で「好きで得意」な単元や分野をとことん極めよう!教科書や問題集を使ってガンガン解いて「より正確に、より速く」を目指そう。

テストなどでこの分野が出たら「よっしゃ!」と思えるレベルまで。この「好きで得意」が増えれば増えるほど学ぶ楽しさも倍増していくよ!

「なるほど」を積み重ねよう

「嫌いで苦手」の克服は短期集中!東進のIT授業を使ってピンポイントで短期間に集中特訓するのがおススメ。ここを自学自習で進めるのはかなり厳しい。短期集中スーパー特訓!!

数学を戦略的に勉強できるようになるので、カテゴライズはおススメ。日々の勉強や授業の中では「理解・納得」を最優先しながら勉強を進めていってね。「なるほど、そういうことか」を積み重ねよう。理屈を理解していればいわゆるスランプは絶対ないからさ。「こういうもんか」で進んでいくと、行き詰ったときに修正できずに底なし沼に沈んでいってしまうんだ。

あとは、バランスが難しいところだけど完璧を目指し過ぎると数学は行き詰まりやすいので注意。高2生・高1生のうちは「まずは大まかに。そして少しずつ細かく」という感じで大丈夫。

その方が「楽しい!」「悔しい!」「嬉しい!」「よーし、もう一丁!」って進めやすいと思うよ。キミにとって、数学自体が「好きで得意」なものになってくれたら嬉しいな。