• 東進タイムズ 2021年9月01号

生物 飯田高明先生の学習アドバイス

生物
飯田高明先生

基礎から東大レベルまで、多くの教材を手掛け、全国模試のチーフを担当。また、授業でも全国レベルで受験生指導に情熱を傾けてきた。この豊富な経験に基づく抜群の指導力と温かい人間性が、絶妙のハーモニーを奏でている。“いきもの”をこよなく愛する心が君の好奇心と探究心を引き出し、知的興奮をじわじわ高めていく。

高3生

いよいよ夏休みも終わり。この9月は志望校合格に向けて、臨戦態勢に入る準備期間だと考えてください。

過去問演習は終わっていますか?ただ取り組むだけでは時間の無駄で、その後の分析が大事です。知識問題がダメだったのか、図表のデータが読めなかったのか……知識問題がダメだったら教科書に戻りましょう。図表のデータが読めなかったのなら、解答や解説を見ながらでいいので、読めるまで取り組んでください。「はい、次」と見なかったことにする、わかったふりをすると、いつまでたっても上達しません。本番で大きく差が出ます。

重点勉強分野は「遺伝子・タンパク質」

ここで、ちょっとお得なアドバイス。どの大学も「遺伝子・タンパク質」分野の問題が出題されます。生物基礎、生物ともに遺伝子、タンパク質の分野を真っ先に押さえておきましょう。「遺伝子・タンパク質」分野と並ぶ大きな分野に「生態・進化」がありますが、余裕があるなら同時並行で、余裕がないなら10月以降に取り組んでください。最終的には全分野を11月いっぱいまでに受験レベルまで完成できれば、勝利は目前です。

模試の採点をやっていると、このコロナ禍の影響で、例年に比べて知識問題がガタガタなことがわかりました。ということは、知識問題を重点的に克服するだけで、得点が伸びるってことです。生物は、毎日少しずつやれる科目です。通学の途中で教科書やテキストを開いて眺めるだけでも勉強できる科目なのです。逆に溜め込むと恐ろしいほどの知識不足が襲ってきます。毎日コツコツ、少しずつ前に進んで、合格を勝ち取りましょう。

高1生・高2生

さて、夏休みも終わり、頭を切り替えないといけないのが9月です。いま生物基礎はどれくらい進んでいるでしょうか?生物基礎の中で、最重要なのは「生物と遺伝子」です。RNA ワクチン、遺伝子治療などこの分野は文系・理系問わず、身近な分野になりました。生物選択者は、さらに深掘りしますから、何としてでも理解してほしい分野です。ここを固めておくだけで、後の勉強はずっと楽になります。まずは「生物と遺伝子」を9月から始めることをおススメします。

楽しみながら勉強しよう

ところで、皆さんはテレビを見ますか?NHK(特にEテレ)を中心に、けっこう生物に関する番組があるんですよ。最先端分野の内容をわかりやすく解説していたりするので、おススメです。ニュートンなど科学雑誌に目を通すのもいいですね。今のうちに、教科書の枠にはまらない知識を身につけておくと受験にも大いに役立ちますよ。

せっかく早くから受験対策に取り組むのですから高2、高1の段階では生物に対して興味や関心を持って取り組んでほしいと思います。例えば、秋には紅葉が見られますが、紅葉についてネットで調べるとか、高3になるとなかなかできないことが、今ならやれます。そうすると理解が深まりますから、ぜひ、楽しみながら学力をつけていきましょう。