• 東進タイムズ 2021年9月01号

日本史 金谷俊一郎先生の学習アドバイス

日本史
金谷俊一郎先生

入試頻出事項に的を絞った授業と、「表解板書」と呼ばれる独特の切り口の板書は、受講生から圧倒的な信頼を得る。また、日本史用語の意味の理解と時代把握に重点を置いた授業は、知的好奇心をくすぐり、歴史の本質をさりげなく提示する。それは、今後のより深い研究への導入にもなり得るものである。

高3生

多くの受験生はひととおり日本史を学習したと思います。そこで自らの弱点というものが明確になっていくはずです。弱点に目を向けるのはきついことですが、逆にその部分ができるようになればその分成績が上がると考えて前向きに弱点にぶつかっていってください。

皆さんが第一志望にしている大学の多くは、知識を身につけたからといってそのまま点数が取れるような大学ではないと思います。その大学の問題が解けるように自分の持っている知識をカスタマイズしていく必要があります。そのカスタマイズの方法を学ぶのが過去問演習です。過去問演習では、本番で解けるようになるために、どのような頭の働かせ方・解き方をすれば良いのか、どのように、そしてどれだけ知識を入れていくべきなのかなどを学んでいきます。

過去問を解いて答え合わせをすれば入試対策になると思うのは大間違いです。そのような考えを持ってうまくいかなかった受験生を多く見ているので、その同じ過ちを繰り返してもらいたくないと考え、声を大にしてお伝えします。

弱点克服は一石二鳥

過去問で見つかった課題は宝物です。良い授業を受けても、素晴らしい参考書をやっても、あなたの弱点はそこには書かれていません。弱点は過去問を解くことによって初めて明確になるのです。その弱点を克服していくことが最も効率的な学習になるのです。

また皆さんが弱点だと思っている分野ほどよく出る分野でもあるので弱点の克服はいわば一石二鳥です。自分がどの分野が苦手かということを冷静に分析しながら弱点を克服していきましょう。日本史はまだまだ伸びしろの大きい科目です。

高1生・高2生

高3になって、日本史をなかなか覚えられないと言っている人のほとんどが流れを疎かにしている傾向があります。流れが疎かになっているため、ただの丸暗記になってしまいなかなか覚えられないのです。だからと言って高3になってからじっくりと流れを理解するというのは時間的に難しいです。入試までの時間がまだある今だからこそしっかりと流れをつかむという作業をしてほしいと考えます。

歴史の「流れ」を掴み知識を積み上げる

1日が終わった後に数分でいいのでその日を振り返ってみるという作業をやってみるといいと思います。時間を書いた紙やスマホのカレンダーアプリなどを見ながら自分が無駄に過ごした時間を検証していってください。多くの受験生が高2・高1の時に無駄な時間を過ごさないでもう少し勉強しておけばよかったと後悔しています。そうならないためにも今から少しずつ無駄な時間を作らないように心がけてください。

日本史は高2・高1で流れをしっかり掴み、高3でその流れに従って知識を積み上げていくと現役生でも十分にどの大学でも通用する実力をつけることが可能です。この時期に日本史の学習をしっかりやっておけば高3になってからの学習が楽になって、英語や数学などの教科に時間を割くことができるはずです。