• 東進タイムズ 2021年10月01号

英語 西田昌史先生の学習アドバイス

英語
西田昌史先生

丁寧かつ情熱あふれるトークで、もやもやしていた不確かな知識を確かな英語力に磨き上げる解説が信条。難しい文法も簡単に、みんなの「?」を「!」に変える、あっという間の授業時間。西田マジックで英語の見方を180°転換させよう。受験勉強のみならず、目標の大学に合格したあとも、きっと君の英語力を支えてくれる。

高3生

志望校対策はしっかりできていますか?本番が近づくにつれて、やらなければならないこと、やっていないことがあれもこれも見えてきて、その量に圧倒されてしまうことがあります。それで勉強が手につかなくなったら本末転倒。時間を区切り、やるべきことを明確にして実行していきましょう。

私立大学は大学や学部によって出題形式にバラつきがあります。私大志望者でも共通テストを受験する人がほとんどだと思いますが、共通テスト後に慌てることがないように、今の時期からしっかりと対策を行いましょう。

国公立志望者は、私大を受験する数で対策が変わってきます。私大を複数受ける場合は、共通テスト後に国公立対策に十分な時間を取れない可能性があります。例えば要約や英作文に不安がある受験生は、そのことを見据えて、12月より前にある程度メドがつくように学習スケジュールを立てましょう。共通テスト後は、それまでに十分な対策をしていれば、すぐに感覚が戻りますよ。

共通テストの英語に関しては細かく読み解くよりは、さっと英文を理解して正解を出すことが重要で、「読む」よりも「解く」が中心です。秋までに「英文を読む力」を培ってきた受験生の前には「読めても解けない」壁が立ちはだかっています。共通テスト対策をしっかりすることで「解く」能力を鍛えることができるので、国公立二次試験や私大入試に役に立ちます。英文を速く読む練習になるので、英文を読むのが遅いという自覚がある人は、何度も模試などの同じ英文を読む量を増やしましょう。

模試の結果で落ち込まず冷静な分析を

これからの模試は非常に重要です。模試は、出来不出来だけを見るのであれば意味がありません。ほとんどの人が満足いく結果を取れない中で、最後まで努力していくことが大切です。自分が今重点的にやっていることが模試でも再現できるか確認しましょう。

今一生懸命やっていない分野で点が取れないのは当たり前で問題ありません。それで落ち込む受験生が多いのですが、それは間違いです。事前に対策をした分野のうち、時間がなくて解けなかったのか、実力がなくて解けなかったのか、冷静に分析をしましょう。特に、自分が筋道を立てて考えた結果、不正解だった問題は要注意です。

高1生・高2生

これから受験勉強を本格的に始めようと考えている人も多いでしょう。その半面、何から始めれば効果的なのかわからない人もいると思います。英語ができるか、できないかは頭のよさではなく、「知っているか」「知らないか」で決まります。そのためまずは英語の知識を増やすことが重要です。英語の知識とはずばり、単語と文法です。英語力のすそ野を広げることができ、高3生では演習に集中することで、どんどん英語力の山を大きく、高くすることができます。

難関大志望者は、文の構造を捉える訓練をしておくと、形から英文を読めるようになり、内容に集中することができます。基本的な英文を日本語から英語にすぐに口頭で言えるようにしておくと、英語の学習が楽になりますよ。

部活などで時間のない場合は、学校の教科書で学んだ表現を口頭で英作文にできるようにして効率よく英語力を身につけてください。私は受験学年になる前の高1、高2のときに学校の教科書の英文をすべて覚えてしまったので、英語に関して読解以外は困りませんでした。

自分次第で英語に触れる機会は作れる

現代では、英語に触れようと思えばインターネット上にいくらでも素材が溢れています。例えば、海外のニュースを見て、特に日本の出来事が海外ではどう伝えられているかを調べてみましょう。日本と海外の考え方の違いを知ることで、日本にいながら海外の文化、感覚に触れることができます。こうした違いを理解することで表現力が広がっていくはずです。

受験勉強に学年は関係ありません。環境さえ整えれば、あとはひたすら勉強するだけです。また自分の進路や人生を考えることも大切です。

その際、心に留めておいてほしいのは、一度決めたからと言って、変えてはいけないわけではないということです。むしろ考え方はころころ変わるものです。興味が変わったり、目指す大学・学部が変わったりすることがあるかもしれませんが、それを肯定的に受け止めて、どんどん進んでいきましょう。