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化学 岸良祐先生の学習アドバイス

化学

岸良祐先生

岸良祐先生

化学は難しくて、色々暗記しても点数が取れず、嫌気がさしている人も多いよね。でもそれは、きちんと化学現象が理解できていなかったり、最低限何を覚えなきゃいけないのかが分かっていないから。実は、原子レベルで起こっている化学反応を考えるのはもの凄く面白い! 問題を解くのに必要不可欠な知識を蓄えたうえで、未知なる化学現象を一緒に体感しよう!

受験生 のキミへの学習アドバイス

化学は類似の問題が出題されることが多い科目です。ただし、共通テストの化学では、高校の教科書で扱わない物質や反応を題材にして、その場で考えさせる問題も出題されます。普段の学習から、解き方を覚えるような学習だけでなく、「初めて見る問題にどう対応するか」といったことも意識するようにしましょう。

私立大学などは、共通テスト後すぐに試験が始まる場合もあるため、この時期から並行して対策を行うことが大切です。化学の場合は、「志望校対策」と「共通テスト対策」が直接つながる部分も多く、両立しやすいと思います。ただし、大学の個別試験の場合、論述問題や構造決定問題、計算過程を記す問題など、共通テストでは見られないタイプの問題が出題されることもあります。状況に応じて対策を講じていきましょう。

集中力を切らさない生活リズムに切り換えよう

生活リズムが「夜型」の人は「朝型」に切り替えていきましょう。やはり、入試本番の時間に最大限集中力を高めるためには、普段からリズムを調整することが大切です。特に理系科目では、集中力が途切れやすい状態は、“計算ミス”や“ケアレスミス”につながってしまうので注意しましょう。

直前期は、不安に押しつぶされてしまいそうになることもあると思います。志望校に合格した先輩も含め、皆その不安と闘いながら、それでも一歩ずつ前へ進んでいっているのです。

「現役生は試験当日まで伸びる!」とよく言われますが、特に化学は、“前日に学習した内容が翌日の試験に出た”などということも十分にあり得る科目です。最後まで諦めない強い精神を養ってください。

新高3・2生 のキミへの学習アドバイス

化学では、「物質量(mol)」や「濃度」に関する計算が常につきまといます。不安が残らないように、まずはここから始めてみましょう。

また、勉強を進める際に、常にインプットとアウトプットを区別することも重要です。問題を解くというのはアウトプットの作業ですから、まずは、教科書や参考書を用いたインプットを意識しましょう。受験勉強は、日々の学習の積み重ねが大切です。少しずつでもいいので、毎日机に向かう習慣を心がけましょう。

「共通テスト」を体験し学習計画を立てよう

「共通テスト同日体験受験」は、これから受験生になる君たちにとって大切な機会です。今回の受験の最大の目的は、“高い点数を取ること”ではなく、“どのような試験なのかを知ること”。どんな試験なのかわからないまま受験勉強を進めるよりも、「こういう問題が出てくるのか!」と体感しておく方が絶対にプラスになります。今後の「本番レベル模試」も含め、積極的に受験しましょう。

受験はまだ先のように感じている人も多いのではないでしょうか。でも、自分が受ける「共通テスト」まであと何日だろう、と考えてみてください。

部活や学校行事と両立しながら勉強を進めることを考えると、受験勉強に充てられる時間は意外と限られているものです。志望校に現役合格するためには、今から受験を見据え、計画的に学習を進めるようにしましょう!