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  • 東進タイムズ 2022年1月01号

英語 土岐田健太先生の学習アドバイス

英語
土岐田健太先生

学生時代より黙々と日々研鑽してきた努力人は、「実用英語」と英語文化の「教養」の橋渡しをする。英語圏の文化背景から英語を捉え直す講義スタイルは、これまでの英語観を大きく変え、将来まで通用する圧倒的な英語力を習得できる。高校生だけでなく、社会人対象の資格講座や教養講座も担当。「知的な面白さ」を追求し続ける講義で、受講者の知的好奇心を満たし、合格のその先の将来と向き合う自信をも与えてくれる。

高3生

共通テストのアドバイスは「シミュレーション」に尽きます。練習でどれだけ本番に起こりうることを想定できるか。大切なのは「発想転換」です。「本番に弱いんです」と愚痴を言うのではなく、「本番に強くなるにはどんな方法を持っておけるか」に変えていきましょう。

直前期の受験生に話しているのは見極め力です。最高のパフォーマンスを発揮するうえで、必要なのは「確実に解ける問題」「少し時間をかければ解ける問題」、そして「本番で総合得点から見ると解けなくてもいい問題」の3タイプの識別です。

昨年の共通テスト初実施前は「順番どおりに解いたほうがいい」という声が多かったのですが、実際には「この問題よりも先にこっちを解いたほうが、総合得点が上がる」という判断力が鍵を握りました。

つまり、練習の時も「本番で起こるトラブル」や「難易度」を考慮し、その判断も練習しておくべきなのです。本番に強くなる唯一の方法は「想定内」を増やすことです。

「普段どおり」の勉強が成功する受験生の条件

試験中はあらゆることが起こりえます。例えば、傾向の変化、鉛筆が転がる音、普段何でもないことが気になるものです。対処法は、動じないで、合理的な対策を用意しておくことです。

一番大切なことは「傾向が変わって当たり前」、「周囲から音がするのも普通」と捉えることです。おススメは、カフェなど雑音のする場所で一度過去問を解き、ストレスに負けない勉強を行うことです。形式の変化には、「前の出題意図と同じ」とすぐに冷静になり、問題文の指示を正確に読み、取り組んでください。

共通テストの終わった日はぐっすり眠って、翌日から早速志望校に向けた勉強をスタートしてください。自己採点した後で、グダグタ言ったり、友人と感想を言い合ったりしている受験生であってはいけません。「普段どおり」勉強できることが成功する受験生です。

受験には「主演役者」のつもりで臨んでください。まさに本番の試験は主役が輝く時です。僕も舞台袖から見守っています。解答を通して、主演にふさわしいパフォーマンスを大学の先生に届けよう!

高1生・高2生

押さえておきたい学習ストラテジー

受験勉強とは「自分の今の立ち位置」と「目標」から逆算してスタートするのが得策です。

単語の学習効率を高めるためにも発音や発音記号を学んでおきましょう!文法だと、句と節の概念(カタマリ)を完全修得したいところです。リスニングが共通テストで100点を占めるようになった今、高3の4月からスタートではかなり無理があります。

1月からの3カ月でどのくらい戦略的に勉強ができるかが合格の鍵です。英単語の場合、「画像検索」や単語の「成り立ち&語源」からアプローチするとグッと記憶への定着度が上がります。さらに、文法は「幹」となる知識をつけることを主眼にしてください。4択問題をこなす&暗記する勉強からは早々に脱却してください。昨年の共通テストリスニング第1問では“almost everyone”の理解がキーになりました。“almost”は「100%にちょっと足りない」というニュアンスがあります。これを僕は「深める学習」と呼んでいます。共通テストは一見すると文法問題が出ていませんが、やはり「文法学習を深める」ことが大切ですね。

模試は「自己分析」の絶好の機会です。受けた後は、「時間配分のチェック」と「分野別の得点率」も見てください。さらに、「悩んだ問題」の解説を熟読しましょう。

成功した生徒のパターンを紹介します。紙に「現状分析・苦手分野」と「対策」を書き、それを一週間以内に克服するプランをいつでも目に触れるようにしていました。例えば、模試で半分未満のラインだと、個別の弱点のほかに、「選択肢の吟味が不足している」「時間配分が甘い」など、共通した課題を抱えていることが多いのです。

受験勉強を通して、将来の選択肢を増やしていきましょう。やりたいことを実現するときに、受験で培った力は大いに役立ちます。