ページを更新する ページを更新する
  • 東進タイムズ 2022年4月01号

数学 寺田英智先生の学習アドバイス

数学
寺田英智先生

緻密かつ多角的な解説は徹底した問題分析に基づくもの。難解な入試問題も趣味のパズルのように解きほぐす。数学的背景へ常に目を向けながら、更に生徒の学習段階さえも意識して「自ら考え、自ら解ける」実力の養成を目指す。実戦的で明快な講義が君の前に立ちはだかる「高き壁」を乗り越える力になる。

高3生

まずは極端に苦手な単元や分野を洗い出し、その単元・分野の基本的な勉強を行うことが最優先です。特に基本的なことの理解が不十分であれば、教科書や基本的な講座の学習内容に戻って理解の程度を確認しておきましょう。無理せずに、少しずつ取り組む問題のレベルを上げていくとよいでしょう。何から手をつければよいかわからなければ、「数と式」や「関数」、「方程式」の単元から進めてみてください。基本的な計算力の底上げは、数学のあらゆる単元の理解によい影響を与えてくれます。

模擬試験は早めに受験することで、弱点の分析にも効果を発揮します。どうしても合格の可能性や偏差値に気を取られるかと思いますが、「この単元は得意」「この単元は理解が不十分」と認識するきっかけにすれば、その後の学習の指針になってくれますよ。

今日の小さな一歩は後の大きな進歩に

まだ入試は先のこと、時間は十分にあると考えていませんか? 共通テストは1月。また、多くの大学は入試を2月中に行います。すなわち、10カ月も残っていないのです。

勉強に本腰が入っていないという人、今日、今すぐに勉強を始めよう。始めるまでは腰が重いものですが、最初は少しでもいいし、好きな科目からでも構いません。とりあえず手をつけ、習慣にしてしまいましょう。勉強をするのも、運動と同じで持久力が必要です。最初は集中していられる時間が5分、10分ともたない人もいるかもしれません。少しずつその時間を延ばし、また、それを毎日続けてみましょう。今日の小さい一歩は、後の大きな進歩に繋がります。

もう本格的に勉強している! という皆さん。今のペースを保ち、さらに、ぐんぐん引き上げていくことが大切ですよ。5月、6月と時が経てば、決意当初の新鮮な気持ちは失われていくものです。その日、そのときの気分に左右されず、勝負の日まで粛々とすべきことを遂行し、また、量も質も上げていきましょう。

勉強は楽しいこともありますが、壁にぶつかったり、孤独に感じたりすることもあるでしょう。好きな科目はさておき、不得手なことを身につけるのは苦難の道です。楽しく学ぶことはできても、楽に学べることはそう多くないです。日々の小さい進歩、小さい成果を大事に、それを毎日続けていきましょう。応援しています!

高1生・高2生

これから学校の授業に行事、部活、と学習時間が十分に取れないことと思います。高校での学習にあたり、腰を据え机に向かって勉強するものの他に、短い時間でもできる勉強法を自分で用意しておくことが大切です。数学に限らず、登下校中の時間などを上手に活用できるとよいですね。自発的に学習するものを一つでも作れると、自信がつきます。そうして、学習のリズムが少しずつできてきます。最初の数日だけでも意識的に勉強を続けてしまいましょう。徐々に習慣化して、積み上げられていない人との差は必ず出てきますよ。

また、数学の学習は、中学の学習以上に、自分が何を理解していて、何を理解していないかを把握することを意識しましょう。問題が解けるに越したことはないのですが、正解を得ることのみを目標にしてしまうと、理解が疎かになります。一つでも理解が不十分な箇所があれば、その上に新たなものは積み上げられません。正しく読み、正しく考え、正しく示す。これが数学の学習の基本であり、すべてです。

勉強は目標を実現させる一歩

「どうしても就きたい職業がある」「将来実現したいことがある」と明確な目標がある人は、その気持ちを大事に、一日一日を大事に使いましょう。ただし、目標を立てただけではその実現には近づけません。今、皆さんが行っている勉強は、理想の実現に向かうための一歩です。

まだ将来やりたい仕事がない、または目標が見つからない人もいることでしょう。焦ることはありません。大学研究をしたり、オープンキャンパスに行ったりするのも目標を定める方法の一つです。「先の目標をはっきりと立てなくてはならない」と決めつけるのは逆効果です。夢や目標は、自分の心の内から自然に出てくるものでなければ、そのための行動を起こすモチベーションが保てません。普段の学びから見識を広げることで、将来の目標、方向性が定まってくることもあります。

「この科目は得意なので、これを学び続けられる大学に行きたい」などの、職業そのものに直結しない目標設定であっても、まったく問題ありません。自然で立派なことです。焦らず、まずは自分を高めることを第一にしましょう。