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  • 東進タイムズ 2022年5月01号

地理 山岡信幸先生の学習アドバイス

地理
山岡信幸先生

「趣味は幾何学の問題を解くこと」ということからもわかるように、その論理立てられた緻密な授業には定評がある。丁寧な板書とわかりやすい図解に、地理が苦手な生徒も思わず引き込まれてしまう。とにかく地理を暗記科目だと思っている君は、ぜひ先生の授業を受講してみてもらいたい。

高3生

春休みに「新学期から始めよう」と考えた人が、4月に入ると「まだ早すぎる」と、計画をゴールデンウィークにずらします。そして、GW「夏までにやろう」、6月「夏期講習で挽回だ」、夏が過ぎ「2学期に大逆転だ!」……(もう遅い)。思考の癖は良くも悪くも習慣化します。明日から、でも遅い。今日始めない人に明日は来ないのです。地理の場合、共通テスト・二次・私大、いずれの場合でも夏には過去問演習を始め、2学期以降の学習にフィードバックしましょう。後回しにできることはありません。

地理的思考の習慣を身につけよう

優先すべきは系統地理。系統をひととおり学ぶと、地誌学習と過去問演習を同時並行で始められます。特に気候分野を徹底。「なぜここに砂漠ができるのか」「なぜ台風の進路は西から東へカーブするのか」など、常に理由づけを考える地理的思考の習慣を身につけましょう。共通テストも、思考の過程を問う出題が目立ちます。

また、近年ではSDGsに関連して、地球環境問題や資源・エネルギー、地域格差、保健衛生(COVID-19の蔓延を含む)などの分野が注目されます。地誌では、ウクライナ関連。時事的な情勢はそのまま題材にはなりませんが、ロシアと周辺諸国についても手を抜かずに!

この時期の模試で大切なのは試験後。解答の確認だけでなく、解説を読み込んで関連事項をインプット。正答以外の選択肢のチェックも不可欠。模試受験に臨む際は、結果の成績資料だけでなく実質的なリターンを得ましょう。

最後にゲーテの言葉を贈ります。「おまえは本気でやっているか?一瞬考えてみるがいい。思い切りのよさには、才能と力と魔術が内在する。ひたすら没頭すれば、心に灯が点る。始めるのだ。そうすればその仕事は完成する」

高1生・高2生

地理の学習対象は、「地理的事象」=「地図で表現できること」。そして、地理の学習内容は「地域どうしを比較し、地理的事象の因果を探る」、つまり、地図を見てあれこれ考える、ということです。「ノルウェー西岸も三陸海岸もチリ南部も海岸線がギザギザしているなあ」「成り立ちは共通か別々か」「地形を利用してどんな産業が発達しているのだろう」……。英語における辞書と同様に、地理の学習には地図が不可欠。学習時には必ず地図帳を横に開きましょう。白地図を使った整理も効果的。視覚的だからインプットしやすい。「文字だけ」「暗記だけ」の学習から卒業しましょう。

理屈を理解して納得しながら学習しよう

高校地理では考え方やメカニズムを理解することが中心です。知識も必要ですが、理屈がわからないことはなかなか覚えられません。初学者向け参考書(拙著『山岡の地理B教室』など)を読んで、まずは納得することを大切にしてください。

ただし、地理は「主要教科」ではないことも確かです。地理はスキマ時間にやる教科。白地図のほか、用語集、一問一答集などを準備して、学校の教室でも、電車内でも、風呂でも(濡らさないよう!)。