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  • 東進タイムズ 2022年7月01号

生物 飯田高明先生の学習アドバイス

生物
飯田高明先生

基礎から東大レベルまで、多くの教材を手掛け、全国模試のチーフを担当。また、授業でも全国レベルで受験生指導に情熱を傾けてきた。この豊富な経験に基づく抜群の指導力と温かい人間性が、絶妙のハーモニーを奏でている。“いきもの”をこよなく愛する心が君の好奇心と探究心を引き出し、知的興奮をじわじわ高めていく。

高3生

夏休みは、最も過去問演習に時間を割くことができます。まずは、昨年の入試問題を制限時間内で解いてみてください。6~7割解けていれば合格レベルです。できなかった問題について復習してさらに過去問演習を進めていきましょう。5割以下の場合、基礎に立ち返って教科書やテキストを見直し、基礎力を上げましょう。そのまま、過去問演習を進めても、できない問題が増え続けモチベーションが下がる一方です。

絶対にやってはいけないのは、過去問に取り組んで採点だけして、復習せずに、さらに過去問に取り組むこと。これは実に無駄な作業で、学力アップが望めません。間違った箇所があるなら、立ち返り徹底的にその周辺の知識を理解し尽くす。これができる時間があるのが夏休みなのです。

生物に時間をかけるな

人にもよりますが、例年、生物選択者は数学が苦手な人が多いです。そういう人は数学に時間をかけてください。生物の場合、「遺伝子はできるけど発生が苦手」「進化の分野が覚えるところ多すぎ」とか、苦手な部分はかなり明確で部分的だと思います。その苦手意識のある部分だけを重点的に勉強しましょう。効率よく勉強して、できる限り生物に時間をかけないようにしましょう。

脳には「海馬」という部位があります。短期記憶(数時間~一日程度の記憶)と長期記憶(一日以上の記憶)を支配していますが、寝不足や不規則な生活をしていると、海馬が委縮して、短期記憶から長期記憶に移行できなくなることがわかっています。学習効率がすこぶる悪いので、早寝早起きの規則正しい生活を心がけてください。焦らず騒がず、でも確実に毎日生物に取り組む。これだけでずいぶん9月以降に余裕ができます。

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せっかく模試を受けたからには、活用しないとお金と時間の無駄です。まずは、失点している部分が何かを分析しましょう。知識問題で失点しているのであれば、模試の解説、教科書、テキストで復習しましょう。長文の理解ができない、実験考察問題ができないなら、理解できるまで解説を見ながらもう一度取り組みましょう。模試の解説は、その問題が解けなかった人のためにできる限り丁寧に書いています。一番手っ取り早い復習方法になりますので、しっかり理解できるまで読み込んでください。復習した後、2週間でも1カ月でもいいので、もう一度取り組んでください。それで解けるようになっていればそれはもう定着した学力です。自信をもって前に進んでください。

高1生・高2生

生物基礎の「生物と遺伝子」は受験で一番重要な分野で、生物の受験問題の大半の問題に関わってきます。基礎中の基礎でありながら、なおかつ難しい内容まで扱われています。「DNAの構造」「遺伝情報の複製」「体細胞分裂」「遺伝情報の転写・翻訳」この四つだけで十分なので、少しずつ取り組んでください。ただし、細かい部分までしっかり取り組むことが大事です。例えば、DNA中のリン酸と糖の配置とか、塩基の相補性まで模式図が描けるくらいまで理解できるようになるとベストです。「遺伝子を制するものは生物を制す」それくらい重要な分野なのです。

規則正しい生活で健康的な毎日を

私たちの脳には体内時計(生物時計)というものがあって、平均23時間の概日リズムという活動周期があります。これを外界の明暗周期に同調させることで24時間の周期に同調しています。この24時間の活動周期には、睡眠、体温や血圧、血糖濃度、免疫などがすべて関わってきます。夜更かしなど不規則な生活によって活動周期が乱されると熱中症、不眠症、免疫低下による病気の発症などさまざまな悪影響が出ます。規則正しい生活をしてくださいね。

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せっかくの夏休みですから、生物に興味を持ちながら勉強を進めて頂けたらと思います。例えば、博物館、水族館、動物園などに足を運んでみましょう。教科書やテキストとは違った勉強ができます。博物館の学芸員や水族館、動物園の飼育員はその道のプロフェッショナルです。プロが展示した内容を理解するのは紛れもない勉強です。また、海や山へ行ったりして自然そのものを楽しむのも勉強になります。高3生になるとそこまでできる余裕がないので、今のうちに「生物を楽しみながら勉強」してみましょう。

飯田先生からおススメ講座の紹介!

「スタンダード生物」
東大とか京大とか超難関大を狙っていない生徒におススメ!
生物基礎、生物の教科書はあれもこれも詰め込んで膨大な量があります。しかもポイントがどこにあるのかもわかりません。スタンダード生物は、できる限り圧縮して、たった40講で大学受験に合格できるレベルまでもっていきます。扱う問題は、中堅国公立や私立大の頻出問題を扱っています。短時間で効率よく、なおかつ生物を楽しく学べる。あっという間に終わる。そんな講座です。超難関大を目指す必要がない人、学校の授業がよくわからない人におススメです。

飯田先生が好きな格言・言葉
「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり」
江戸時代の米沢藩主、上杉鷹山の有名な言葉で、意訳すると、「何事も行動しなけりゃ成果は得られない」という意味です。とても深い言葉で、私自身、怠けそうなときにこの言葉を支えに頑張っています。