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化学 岸良祐先生の学習アドバイス

化学

岸良祐先生

岸良祐先生

化学は難しくて、色々暗記しても点数が取れず、嫌気がさしている人も多いよね。でもそれは、きちんと化学現象が理解できていなかったり、最低限何を覚えなきゃいけないのかが分かっていないから。実は、原子レベルで起こっている化学反応を考えるのはもの凄く面白い! 問題を解くのに必要不可欠な知識を蓄えたうえで、未知なる化学現象を一緒に体感しよう!

高3生 のキミへの学習アドバイス

化学における過去問演習の目的は、大きく二つあります。一つ目の目的は「問題のレベル、形式を知ること」です。「過去問を解くのはもっと対策をしてから……」という理由で過去問から目を背けてしまっている受験生をよく見かけますが、まずは〝敵のレベルを知る〟ことが重要です。出題形式も今のうちに知っておくべきです。はじめのうちは時間を気にしなくてもいいので、じっくりと一題ずつ問題を解いてみてください。そのうえで、志望校の問題を解けるようにするには、今後どのような勉強をしていくべきなのかを考えましょう。

二つ目の目的は「実践的な解き方を身につけること」です。大学ごとに、時間配分や出題形式が異なります。過去問演習を通じて、実践的な問題の解き方の練習をすることはとても重要です。また、大学によっては頻出のテーマが存在する場合もあり、より強化すべき分野が明確になることもあります。

以下、WEB限定アドバイス!

「夏を制する者は、受験を制する」といいますが、まさにその通りだと思います。皆さんを脅すわけではありませんが、夏が終わり9月になると、あっという間に年が明けてしまいます。秋以降にあれをやろう、これをやろうと計画を立てても、直前期に近づくにつれて時間は一気に過ぎていくものです……。ですから、「この時期の過ごし方が勝負を決めるんだ!」と自分を奮い立たせ、悔いのない夏休みを過ごして下さい!

高2・1生 のキミへの学習アドバイス

夏の期間は、受験勉強に集中して学習を進められる絶好のチャンスです。ぜひ、この時期に「受験化学の基盤」を作り上げてしまいましょう! 具体的には、「物質量(モル)計算」、「濃度計算」といった分野の攻略がおススメです。

化学の計算方法を夏に攻略しよう

意外に思うかもしれませんが、化学基礎・化学の全体を通して、身につけておくべき〝計算方法〟というのは少なく、一部の分野を除き、「物質量(モル)計算」、「濃度計算」がすべて! といっても過言ではありません。学習が進んでいくといろいろな化学現象を学ぶことにはなりますが、〝計算方法〟はいつも同じなのです。ですから、低学年のうちにこれらの分野を攻略しておけば、今後の勉強では化学現象の理解に注力でき、計算問題が解けずに苦労するといったことを避けることができます。入試本番では化学という科目を武器にできるよう、早い段階での学習を心がけましょう。