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  • 東進タイムズ 2022年9月01号

日本史 井之上勇先生の学習アドバイス

日本史
井之上勇先生

語りかける口調はとても穏やかだが、緊張感のある厳しい指導で定評がある。しかし、その厳しさは生徒の成長を思ってこそであり、講義は人気を博している。つねに生徒と同じ目線に立ち、入試問題に対する的確な思考法を教えてくれる。気がついたときには、ダイナミックな歴史の流れが一本の糸につむがれ、連綿と輝いているはずである。

高3生

大学入試において全体的な傾向として顕著だといえるのは、問題文を読ませる傾向にあることでしょう。覚えているだけでは対応しにくい問題が多くなっています。そのことは、共通テストからも感じ取ることができるはずです。設問相互が関係していたり、個々の設問が論述問題の補助線や解答の方向を限定するものになっていたりする、こうした問題は、口頭で説明しても伝わるものではなく、自身が解いてみて、感じ取ってもらうしかありません。また、時間的制約があると、実はいくつもの仕掛けがある問題であっても、そうした仕掛けに気づきにくいこともあるはずです。過去問や模試は、複雑な仕掛けが存在していることを知るための最良の機会になるはずです。解説を読んだり、聴いたりすることで「そういう深い意味のある問題だったのか」と気づかされることが多いはずです。ぜひ、積極的に活用してください。

高1生・高2生

膨大な情報量、枝葉末節に値する歴史用語に振り回されがちですが、歴史の学習において最初に意識すべきなのは、全体像を把握することです。

原始・古代、中世、近世、近現代と大まかな区分を意識したうえで、さらに各時代の区分や政治の特徴などを意識して学習を進めましょう。

教科書をベースに全体像を把握しよう

教科書を精読しながら全体像を把握するのが望ましいのですが、ハードルが高いと感じるならば、中学歴史の教科書を利用してみるとよいでしょう。共通テストは与えられた資料に向き合う姿勢が求められていますが、一方で記憶量の多寡は問われない傾向に向かうと考えられます。中学歴史の知識で解答できる問題も少なくないといってよいでしょう。中学時代に慣れ親しんだ教科書が手元に残っているならば、ぜひ利用してみましょう。

また、資料集などにも時代区分や多くのまとめが掲載されていますので、それらを利用してもよいでしょう。