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  • 東進タイムズ 2023年1月01号

古文 栗原隆先生の学習アドバイス

古文
栗原隆先生

20年を超える指導経験から、東大・難関大志望者に絶大な信頼を得る真の実力講師。「構造分析による本文解釈」と「出題者の心理・行動分析による設問解法」を軸に、独自の図表や心和ませる古典エピソードを交え展開される講義は必聴。あらゆる入試問題にも素早く、確実に正解へ導く本質の指導を追究する。

新高3生

論理的・実証的に体系を考えながら読んでいく

共通テストでは、まず問題の構成全体を巨視的に捕捉してください。複数の問題文の関係性(成立順序や共通する要素)、設問箇所の文構造、選択肢相互の組み立て方を重点的に分析して、出題者の意図を推量することが正答への大きな道標となります。

一つの設問に対して、要求される要素は2~3つ、それが五択の中に散りばめられて選択肢は作られています。

選択肢を選ぶときの注意点は、正解文ではけっして辞書的意味だけが問われているわけではないということです。必ず当該箇所の文構造と照応して、誤答の文を消去して正答を決定してください。

古文は、文献学であり歴史言語学です。それに向き合う姿勢は自然科学の方法となんら変わるところはありません。論理的であってください。実証的であってください。体系を考えて読んでください。答えは「本文」の中に必ずあります。

以下、WEB限定アドバイス!

二次試験に古文が出題される人は、十分に過去問対策を行なってください。例えば、東大の解答欄は13.3(12.6)㎝×1行ですが、京大のそれは14㎝×2〜5行あります。必要な情報を網羅するのか、要約するのか、出題の姿勢が全く変わってくるのです。

新高1生・高2生

古文は、人間に関わる事象を探求する人文科学の分野の一つです。対象とするのは日本古典文学テクストで、それを分析し、検証し、過去の人間の思想・心情を再統合するという方法を用います。特に、日本語はほかの言語との系統関係が明らかになっていない孤立言語と言われています。とはいうものの、けっして特殊な言語というわけではありません。

古文は日本語を考える第一歩

永い人間の歴史の中で、多くの言語接触を繰り返して、私たちが使っているこの言葉は醸成されたのです。その過程の一端を知るためにも古文の研究は絶対に必要ですし、避けては通れません。だから、もっと大きな視点で古文を見つめてほしいのです。

日本語とは、言語とは、文法とは、意味とは何か! 古文を学ぶということは、それを考えるための第一歩でもあるのです。古文を嫌々勉強しないでください。そんなのは青春の無駄遣いです。