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現代文 西原剛先生の学習アドバイス

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現代文

西原剛先生

西原剛先生

「文章の現実から逃げない」ことを信条に、明快な構造板書と豊富な具体例を用いて難解な入試問題を「誰でも分かる」レベルに解きほぐす。卒業論文では『文章論的文章読解指導法の研究』を執筆。文章の「客観性」だけでなく、時に「多義性」「曖昧さ」まで見遣りながら、文章読解に正面から向き合う正統派の現代文講義。

高3生 のキミへの学習アドバイス

直前まであがいてできることを最後まで行う

入試前日までに必要なのは、とことん「あがく」こと。入試の一週間前、二週間前に「ここまで来たら何をやっても変わらない」と言う人がいますが、そんなことはありません。当たり前の話ですが、直前に覚えたことや演習したことの方が頭に残っています。入試前日まで(あるいは、試験会場に入室するまで)あがいてあがいてあがき倒してください。「直前に確認したことが出たんです!」といった"奇跡"は、毎年よく聞く話なんですよ。

試験当日、実際に問題用紙が配られたら、良い意味で「諦める」ことが大切です。人間は自分の実力以上のものを出そうとすると、緊張して、かえってパフォーマンスを落としてしまいます。「ここまで必死にあがいてきたのだから、後はもうなるようになるだけさ」と諦められると、無駄な力が抜けて、かえって良い結果が生まれるはずです。

高2・1生 のキミへの学習アドバイス

2月から順次東進の「過去問データベース」に最新の入試問題がアップされます。現代文は学年に関係なく入試問題に取り組めますから、自分の志望大学の過去問を解いてみましょう。問題を眺めるだけでなく、実際に解くことで文量や出題されるレベルなど具体的なイメージをつかむことができます。

自分に合った学習法を確立させよう

日頃の学習では、学校の定期テストを大切にしましょう。定期テストはそれまでの学習内容を確認する機会であるとともに、「勉強スキルを磨く機会」でもあります。

僕が高校生の頃は『高校生の勉強法』※(池谷裕二/東進ブックス)を熟読し、その内容を自身の学習に取り入れていました。多くの人は「何を学ぶか(学んだか)」は意識していても、「どのような勉強法を身につけたか」ということに自覚的でないように思います。

定期テストごとに少しずつ新たな方法を試しながら取り入れ、自分に合った学習法を確立していきましょう。

※『16歳からの勉強法』として改訂版が出版されています。