難関大なら共通テスト得点率8割必達!!
難関大なら共通テスト得点率8割必達!!
共通テストまであと2カ月あまり。今号では、昨年度の東進生の受験結果を分析し、1月の試験本番の得点率とその後の各大学の合否の相関関係を分析した。入試制度は変われど、難関大を志望する受験生にとって、高得点を目指すことに変わりはない。入試当日まで少しでも学力を伸ばせるよう、共通テスト対策・志望校対策に徹底的に取り組んでほしい。
得点率5%の違いで合格率はこんなに違う!
いよいよ共通テストが近づいてきた。「初年度だから」を言い訳にせず、しっかり得点できるよう、準備は徹底して行おう。特に難関大を志望している受験生にとっては、出題形式の変更にかかわらず、高得点が求められる。今回紹介するデータは、2020年にセンター試験を受けた受験生(東進生)の得点率と、その後の各大学群の合格率の関係を示したものである。共通テストでも目標にすべき数値としてみてほしい。
資料は、大学の受験グループ別に、センター試験の得点率5%で刻んだグラフだ。すると、どのグループもきれいな階段状のグラフとなり、例外なく「センター試験の得点率が高い人ほど合格率も高い」結果となった。
さらに、グラフをよく見ると、早慶のグループでは、得点率が90%以上でも合格率は8割にわずかに届かず、得点率が85%を下回ると合格率は約5割と大きな開きがあった。科目数が少ない分、確実な得点力が求められる。
センター試験の平均点は約6割であったが、そのレベルではここに紹介する難関大への合格にほぼ到達できないということだ。難関大を目指すなら、共通テストでも8割以上を得点できるようにしておきたい。
もし今、目標に届いていないならば、志望校の合格ライン突破を目指して、1分1秒をムダにせず学習に取り組もう。
徹底した志望校対策に取り組む時期合格した先輩に共通していたことは?
2020年見事現役合格を掴んだ先輩たちからの声を紹介しよう。「自分の努力が報われることを最後まで信じて勉強に打ち込めば、直前の模試がE判定でも、結果はついてくる」(東京大学理科二類合格 男子)、「受験では諦めない心を得られた。どれだけ判定が悪くても、絶対志望校に合格する一心で、最後まで勉強し続けたので、合格を勝ち取れたのだと思う」(東北大学農学部合格 女子)、「後輩には『自分の意志を貫け』と伝えたい。謙虚さと向上心を忘れず、最後まで頑張って!」(早稲田大学文化構想学部合格女子)、「僕らの代は来年入試制度が変わるプレッシャーで志望校を下げる傾向があったけど、後輩たちには恐れずに自分の行きたい大学・学部に最後まで挑戦してほしい」(東京理科大学理工学部合格 男子)。
多くの合格者に共通していたのは、「最後まで頑張る」という事だ。今まさに志望校対策が中心で受験勉強は踏ん張り時。今号では、志望校対策の要となる記述答案作成向上の具体的な方法を紹介している。ぜひ参考にして、最後の最後まで得点獲得にこだわった学習を続けてほしい。
【データについて】
①難関国立:東京大・京都大・北海道大・東北大・名古屋大・大阪大・九州大・東京工業大・一橋大・国公立大医学部
②早慶:早稲田大・慶應義塾大
③一般国公立:①以外の国公立大(医学部医学科のぞく)
④上理明青立法中、関関同立:上智大・東京理科大・明治大・青山学院大・立教大・法政大・中央大・関西学院大・関西大・ 同志社大・立命館大
⑤日東駒専、産近甲龍:日本大・東洋大・駒澤大・専修大・京都産業大・近畿大・甲南大・龍谷大(国公立・私立ともに一般入試)
※国公立は5教科7科目、私大は文系3科目または理系3科目(早慶のみ理科2科目の合計4科目)の得点率 英語はR・L1:1の200点で計算