いよいよ迎える夏本番。目前に迫った夏休みは、志望校合格に向けて一気に駆け上がるチャンスだ。一方で、無計画な学習は効率が上がらず習慣化もしにくい。この夏の終わりに自分のありたい姿をイメージして目標を決めて、計画的に学習しよう。今号は、難関大現役合格者の昨年の夏の成績と共通テスト本番の得点を分析した。一つの大きな指標として参考にしてほしい。
資料1のグラフは、今年の難関大現役合格者の高3・8月時点の「共通テスト本番レベル模試」と共通テスト本番の平均得点率である。
8月の得点に注目すると、東大現役合格者の平均得点率は5教科7科目で83.1%、東大を除く旧七帝大では71.6%であった。旧七帝大をはじめとする難関国立大を目指すのであれば、英語・数学・国語はもちろん、選択科目の理科や社会も8月の時点で7割、さらに着実な合格を目指して8割の得点を目標に学習に取り組みたい。
では私立大学はどうだろうか。3教科3科目での平均得点率は早慶で80.9%と8割を超える得点率だ。上理明青立法中は70.4%、関関同立は69.3%と7割を超えることが8月時点での一つの指標と言える。
2022年の共通テストは難化が話題となったが、8月時点で共通テストレベルの学力をしっかりと身につけていた受験生は、本番でも実力を発揮していたことがうかがえる。難関大現役合格のために8月21日(日)の「共通テスト本番レベル模試」では、8割を超える得点を目指そう。
その前に「早慶上理・難関国公立大模試」、「全国有名国公私大模試」が7月17日(日)に実施される。共通テスト対策と同時に、志望校までの距離を把握することでこの夏の目標が見えてくるはずだ。「いつまでにどの科目・単元の学習を行うか」、「どのように志望校対策をするか」を考えて夏の計画を立てよう。
高3の部活生はまさに引退のピークを迎えていることだろう。東進タイムズ編集部が行ったアンケートによると、難関大現役合格者のうち部活生は87.2%であった。うち、45.9%が高3の1学期に引退、夏以降まで部活を続けた高校生も27.6%と高3引退が多数派の73.5%だ。
部活で鍛えた体力・集中力・忍耐力は必ず受験にも生きてくる。東進では全学年対象の「夏期特別招待講習」が7月31日(日)まで申し込める。迷うより行動あるのみ。受験勉強にシフトチェンジするチャンスにしてほしい。来年の春を笑顔で迎えることができるよう、今、行動を起こそう。
資料1
2021年8月「共通テスト本番レベル模試」を受験した高3生のうち、以下の大学に現役合格した生徒の成績を集計。
東京大学、東大を除く旧七帝大(京都大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学)、早慶(早稲田大学、慶應義塾大学)、上理明青立法中(上智大学、東京理科大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、法政大学、中央大学)、関関同立(関西学院大学、関西大学、同志社大学、立命館大学)
資料2
2022年合格発表直後アンケートより。