共通テスト2日目、理科と数学実施 現行方式は最後
大学入学共通テストは14日、理科と数学が実施され、2日間の日程を終えた。2025年からは新たな学習指導要領に対応し、新科目「情報Ⅰ」が新設されるなど教科・科目が再編される。6教科30科目の現行の方式は最後となる。
大学入試センターは14日、初日の13日に実施された外国語(英語)のリスニングで、愛知県内の会場で受験した1人が監督者の対応の誤りで再試験の対象になったと発表した。受験生から機器の不具合の訴えがあったが、音声が聞こえていると判断して試験を継続したという。
同日には地歴・公民の試験中、大阪府内の会場で監督者が試験時間を15秒短くし、47人が再試験の対象になっている。
14日は交通機関の遅延の影響で、広島県と静岡県の計3会場で試験時間を最大50分繰り下げた。
能登半島地震で大きな被害が出た石川県では、余震などによる目立った混乱は確認されていない。
センターは地震を受けた特例措置として、受験票を紛失しても試験を受けられるようにした。体調不良に加え、地震の影響による欠席についても追試を認め、全国2カ所の予定だった追試会場に金沢大(金沢市)も加えた。
平均点は17日に中間発表し、得点調整の有無は19日に明らかにする。平均点の最終発表は2月5日を予定している。問題の難易度の差によって同一教科内で20点以上の平均点の差が生じた場合、原則として得点調整を実施する。