自己採点のずれ再検証へ 共通テスト記述式で文科相
大学入学共通テストで導入する国語と数学の記述式問題を巡り、萩生田光一文部科学相は19日の閣議後の記者会見で、2021年1月の初回までの間に、自己採点と実際の成績のずれがどの程度あるか再度検証する方針を明らかにした。
記述式問題は正答の条件などを踏まえて受験生が自己採点し、成績に応じて出願先の大学を決める必要がある。しかし、18年の試行調査では、自己採点と実際の成績の一致率が国語で7割にとどまっていた。
萩生田氏は今後の改善策として、正答の条件などを高校に分かりやすく周知していくと説明。その上で「(ずれが解消されたか)もう一度検証する必要があるのではないかと思っている。検証の方法は大学入試センターと検討したい」と述べた。
20年度の共通テストでの活用見送りが決まった英語の民間試験を巡っては、導入を決めた過程を検証する会議の第1回を年内に開催する考えを明らかにした。開催に合わせて、非公開だった関連会議の議事録を公開する方針も示した。