上智大学外国語学部では、①英語以外の言語も含めた外国語問題 ②現代文・地歴公民の科目横断的な総合問題が出題された。

上智大学外国語学部の学部学科適性試験では、①「高度なレベルの外国語学習に対する適性を測る試験」②「外国研究に必要な基礎的知識・日本語の読解力・論理力・思考力を測る試験」の2科目が出題される。外国語・総合問題の両科目とも、入学後の外国語学習や地域研究の基礎となる能力を計る試験である。
外国語の問題は、英語大問1~5(全員必答)、および6言語から1つ選択する大問6から構成される(大問6での選択言語は、英語・ドイツ語・フランス語・イスパニア語・ロシア語・ポルトガル語)。英語を中心としながらも、専攻学科の言語力も評価される。今年度の共通問題(必答)の英語においても、ニュース記事・映画・テレビドラマなど、現代社会で使われている実践的な外国語の運用能力をみる出典が用いられた。 さらに特徴的な総合問題(外国研究)の問題では、大問1では地理・現代社会・日本史・世界史と社会科目の横断的な正誤判定問題が出題された。大問2では、入江昭著『歴史家が見る現代世界』から、グローバルな時代における人間の共通性・多様性という問題に関して、日本語での読解力や思考力を問うような出題がされた。
このように、外国語学部では、言語の運用能力を基盤としながらも、現代のグローバル社会を考察するための多科目にわたる知識が問われている。
この問題を攻略するには?
上智大学外国語学部は、語学の修得と専門分野(地域研究・言語学・国際政治など)の研究を行う上智大学の看板学部の一つです。昨年の入試改革により、他学部学科と共通の英国社3教科入試(マーク式)から、学部独自の総合問題(記述式含む)による入試に変化しました。とはいえ、教科科目の学習が無意味になったわけではありません。英語・日本語の運用能力を基盤として、現代社会を分析する社会科目の知識・技能をつなぎ合わせ、高校での学びが大学での研究に直結するようになったといえるでしょう。高校のカリキュラム上、地歴公民の全範囲を授業で扱うことが難しい場合もありますが、外国研究という観点からみるとどういった内容・分野・単元に集中的に取り組めばよいか、また、科目横断的につなげて考える着眼点・学習法のヒントがみえてきます。
東進では、上智大学の学部学科試験・共通テスト併用型をめざす受験生に向けて、共通テスト対策、総合問題対策、学部学科別のAI演習講座など、徹底した個別対策で合格までの最短経路の方法論を示します。実力講師による英語および現代文の体系的かつ実践的な学習カリキュラムで言語運用力を高め、IT授業の高速学習で未履修科目のインプットも充分可能です。さらに外国語学部の入試問題の特徴や、出題意図も踏まえた演習で、入試問題への効率的なアプローチ方法を身に付けることが可能です。入試までの残り期間でどんな学習をするかで結果は大きく変わります。早期スタートダッシュで、志望校合格のチャンスを広げよう!