世界的な高等教育評価機関の英国クアクアレリ・シモンズ（Quacquarelli Symonds：QS）が日本時間の2022年6月9日午前5時、世界大学ランキング2023を発表した。国内大学最高位の東京大学は総合ランキングで23位を維持、京都大学は3つ順位を下げ36位となった。

QS世界大学ランキング（QS World University Rankings）は、2004年から毎年発表している世界の上位大学をランク付けするものである。2023年版では前年の1,300校から100校以上増え、1,418校と過去最大規模となった。ランキングは、「学術関係者からの評判」「雇用者からの評判」「教員1人あたりの論文被引用数」等、6種類の指標を利用して作成される。2016年から2020年の間に発表された1,640万件の学術論文の分布と業績、それらの論文が受けた1億1,780万件の引用、そして15万1,000人以上の学術関係者と9万9,000人以上の雇用主の意見が反映されている。

QS世界大学ランキング2023では、「マサチューセッツ工科大学（MIT）」が11年連続で1位を獲得。ついで、2位「ケンブリッジ大学」、3位「スタンフォード大学」、4位には前年の2位からランクダウンした「オックスフォード大学」、5位「ハーバード大学」。トップ5のうち3校はアメリカの大学、2校はイギリスの大学が占めた。

日本国内では、23位「東京大学」、36位「京都大学」、55位「東京工業大学」、68位「大阪大学」、79位「東北大学」の順にランクイン。国内最高位の東京大学は23位を維持、京都大学は3つ順位を下げた。東京工業大学は1ランク上昇し、2009年版以降でもっとも高い順位を獲得。7ランク上昇した大阪大学は、「雇用主からの評判調査」および「QSの研究インパクト」指標が向上した。

ランク入りした日本の大学は全部で50校。その内、前年より順位を上げた大学は11校（22％）、順位を下げた大学は19校（38％）、同順位を維持した大学は18校（36％）、今回初めてランク入りした大学は「立命館アジア太平洋大学」と「関西学院大学」の2校だった。

より広い視野での大学選びを考えている君は、このランキングをチェックしておこう。

■参考ページ

https://www.topuniversities.com/university-rankings/world-university-rankings/2022

https://resemom.jp/article/2022/06/09/67360.html