親世代の大学受験は、今の大学受験と大きく異なっています。とはいえ、勉強の本質に変わりはありません。ご自身の経験だけでなく、今の正確な受験情報を理解しておくことが大切です。
まず、文部科学省のデータによると4年制大学進学率が約24.6%(1990年)から約54%(2020年)へと急激に伸びていることがわかります。そして、大学収容率も約60~70%から約94%へと急激に伸びています。入る大学にこだわらない限り、ほとんどの人が大学に入学できる状態といえますが、難関・有名大学は人気の高まりもあり、狭き門であることに変わりありません。
入試方式も従来からの一般選抜に加え、総合型選抜(旧:AO入試)、学校推薦型選抜(旧:推薦入試)といった学力試験以外でも評価される受験方式が拡大しています。現在では、大学入学者全体の約46.7%が総合型選抜または、学校推薦型選抜で入学しています。また、近年の大学入試改革の目玉である2021年からから始まった大学入学共通テストでは、複数の文章を読み解くことや概要の把握や複数情報の整理・比較・判断が求められるなど、従来のセンター試験と比べて、「知識・技能」に加えてより「思考力・判断力・表現力」を重視する出題になりました。