Q.楽しく勉強したい
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東京工業大学工学部機械工学科卒業、東京工業大学理工学研究科機械工学専攻修士課程修了、博士(工学)。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授・委員長。「幸せのメカニズム」「実線 ポジティブ心理学」など著書多数。
何でもいいから全力で取り組んでみよう
勉強が楽しくないならば、勉強しなくてもいいのではないでしょうか。高校生は大人と比べると知っている世界が狭く、考えてもやりたいことが見つからないことが多いです。ですので、勉強に限らず何かに全力で取り組んでみることをおススメします。
若い時期は記憶力も運動神経もかなり高いので、勉強するにも運動するにも大切な時期です。楽しくないからと言って漠然と日々を過ごしていたらもったいないと思います。勉強や部活を頑張ってみても良いし、恋人を作ったりしてもいいと思います。とにかく熱中して取り組んでみてください。
全力で取り組む中で、やりたいことを見つけよう
何かに熱中していくことで、自分が本当に好きなこと、やりたいことが見つかってくると思います。目標が無いと何でもかんでも手をつけなければならないように見え、やる気が起きないことが多いです。しかし、目標を持った人のエネルギーは計り知れません。目標が見つかったら、それに向けて勉強すればいいと思います。
実際、学問よりも仕事を頑張って社長になり、40代になってから大学院に来る人もいます。そのような人は、勉強をする目的が硬固たるものになっているため学習意欲が周りの人と比べて全く違います。
まずはどんなことでもいので、熱中して全力で取り組んでみてください。目標が見つかれば、勉強が楽しくなってくると思いますよ。
どんな目標があるとよい?
目標は明確であるほど良いです。例えば、医者になるという目標があれば医学部を卒業する必要があり、そのためには受験勉強を頑張って合格しなければなりません。そのように目標が明確であるほど勉強に取り組む姿勢は前向きになりますし、勉強も楽しくなってくると思います。
また、目の前の大学受験の先の大きな目標が決まっていると心にゆとりをもてるようになります。受験の合否はたいした問題ではなく、数年の間に目標の大学に合格すれば良いという考えになるからです。そして、実はその心のゆとりが物事を成功させる秘訣だったりします。
なお、個性があると仕事になる時代ですので、頑張ることも個性的であると良いですね。勉強でも、スポーツでも、ゲームでも、今通っている高校で一番のものがあると、それが将来の仕事に繋がることもあります。
また、読書をしたり世界を旅してみたりすることもおススメです。日本と比べて海外は多様な価値観をもつ人が多いです。多くの人と話し、多様な価値観と触れ合うなかで自分のやりたいことを探してみてください。
勉強そのものを楽しむには?
勉強に手がつかないわけではなく、さらに楽しみたいという人は得意になってしまうことが一番です。苦手な科目の問題を解いても、間違いばかりだと楽しくないし、心身ともに疲れてしまいますよね。しかし、全力で勉強に取り組む中で解ける問題が増えてくると一気に勉強が楽しくなっていきます。最終的にゲーム感覚で問題を解けるようになると面白いと思いますよ。