大学入学共通テストが14日始まり、入試シーズンが幕を開けた。全国679会場で日程は15日まで、出願者は51万2581人(昨年比1万7786人減)。昨年の試験中には問題画像が外部流出したため不正防止策を強化しているほか、新型コロナウイルスの流行「第8波」のさなかで感染対策を徹底する。14日は地理歴史と公民、国語、外国語で、英語はリスニング試験もある。15日は理科と数学が実施される。
不正防止対策としては、試験中にイヤホンを装着していれば不正と認定するほか、不正が判明した場合は警察に被害届を出す可能性があることを受験生に予告。感染対策として、受験生には試験当日の朝に38度以上の発熱がある場合などは追試験を申請するよう求めた。
昨年は東京都文京区の東京大前で受験生らが刺される事件が発生。会場となる各大学は警察と連携して受験生の安全を確保する。
共通テストを利用する国公私立の大学や短大は過去最多の870校。体調不良者や感染者らが対象の追試験は1月28、29日で、会場は全都道府県に設けられる。