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大学入試センター試験
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地理A: 設問別分析
《地理A》 設問別分析
【第1問】地理の基礎的事項および日本の自然環境と防災
例年と同様に、図や写真などを用いて基礎的な知識を問う総合問題である。A・B2つの分野を組み合わせているが、全体として標準的な大問である。
問1 地形における最高点と最低点の差に関する判定。やや難しい問題。
問2 2地点の気候グラフと作物の組み合わせ。ライ麦を除外できれば早い。
問3 旅客機の飛行時間と恒常風に関する判定。逆風になるのはどれか。
問4 地形図上の登山ルート判定。面倒だが1文ずつ確認していくこと。
問5 経線に関する文章の正誤判定。やや微妙な誤文を的確に選びたい。
問6 防災・減災に関する正誤判定。「正・正」「誤・誤」は選びにくいが…。
問7 地震の2タイプに関する正誤判定。@やAも知識ではなく理屈で判断。
問8 過去の絵図と災害の予測。常識を働かせて判断したい。
【第2問】世界の生活・文化
前年と同じ分野からの出題であった。基本的な知識の運用で高得点を目指したい大問である。
問1 生活と交通に関する文章判定。4都市とも判定しておきたい。
問2 住居に関する写真の判定。地理A では頻出のテーマである。
問3 動植物の油の利用に関する正誤判定。アブラヤシは熱帯に産する。
問4 家畜の分布に関する統計地図の判定。豚肉は宗教との関係も重要。
問5 砂糖やカカオ豆に関する空欄補充。基本的な知識である。
問6 世界の文字に関する正誤判定。隣国のことだが、やや判断しづらい。
問7 国ごとの宗教別人口統計。基本的な問題なので4つとも判定したい。
【第3問】オーストラリア
前年のラテンアメリカに次いでいわゆる「新大陸」からの出題。標準的な内容であった。
問1 4地点の雨温図の判定。頻出タイプの問題である。
問2 アボリジニーの文化に関する問題。ブーメランは狩りの道具であった。
問3 3都市の説明文の組み合わせ。首都選定に関する背景を知っておきたい。
問4 外国生まれの居住者に関する統計判定。白豪主義撤廃の背景を考える。
問5 地下資源産地の分布に関する統計地図の判定。鉄鉱石は安定陸塊。
問6 土壌の塩性化に関する文章正誤判定。Aの地名はやや細かい。
問7 観光と人的交流に関する文章正誤判定。文中の用語の理解が前提。
【第4問】世界の結びつきと地球的課題
第4問は例年、「地球的課題」に関する出題となっている。一昨年同様に「世界の結びつき」との組み合わせで出題された。標準的な内容だが、統計の判定には時間をかけて丁寧に解きたい。
問1 日本の輸入貿易に関する流線図の判定。米国以外の国が判定の鍵。
問2 食料問題に関する正誤判定。誤りの内容が明白である。
問3 森林に関する統計の判定。薪炭材の意味を知っておきたい。やや難。
問4 国際線運航便に関する図の判定。面白い題材だが、判別は難しい。
問5 日本の都市問題に関する正誤判定。用語に惑わされないようにしたい。
問6 ODAに関する統計判定。植民地支配の歴史を想起して判断する。
【第5問】地域調査(岐阜県高山市)
例年通り地理B(第6問)との共通問題である。設問数は、昨年一つ増えたものが、元に戻されて6問となった。例年出題される新旧地形図の比較がなかった。全体としては標準的な難易度の大問である。
問1 3都市の気候判定。日本海側・太平洋側・内陸の特徴をつかむ。
問2 統計地図における指標の意味が分かっていれば、常識で判断できる。
問3 会話文の判定。会話内容を丁寧に読解しないと混乱しそうである。
問4 地形図の判読。基本的な地図記号の知識で判定可能である。
問5 観光に関する統計の読み取り。下線部だけを見ていると間違いやすい。
問6 標高と植生帯との組み合わせ。一般的な理解を当てはめて考える。
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