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大学入試センター試験
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倫理: 設問別分析
《倫理》 設問別分析
【第1問】青年期・現代社会分野
昨年と同様、青年期と現代社会分野からの出題が中心であった。リード文が会話形式という点も同様。問1では、サブリード文の空欄3箇所に5つの短文から選択させる8択組合せ問題という新形式が登場した。問9で出題されたセンについての正誤判定問題は、「潜在能力」というキーワードについての理解が求められ、難しかったと思われる。
【第2問】源流思想分野
分野を横断した総合問題が3題出題された(問1では仏教・イスラーム教・古代ギリシア・ヘブライズム、問5では孔子と大乗仏教,問8ではブッダ・プラトン・朱子)。その他は古代ギリシア哲学が1題、キリスト教とイスラーム教が各1題、古代中国思想が1題、仏教が1題というバランスであった。古代ギリシア哲学からの出題が例年と比べて少なかった。
【第3問】日本思想分野
比較的オーソドックスな設問が多かったが、石田梅岩についての問5は、各選択肢ともに部分的に正しい記述を含み、誤文を排除するのは難しかったと思われる。三宅雪嶺についての問7も、自信をもって誤文を外せた受験生は多くなかっただろう。その他、問4の空欄補充組合せ問題で出題された貝原益軒や富永仲基もやや難しいが、消去法で正答することもできる。
【第4問】西洋近代思想
ヘーゲル、ロック、カントといった重要思想家についての設問(問1、2、3)は例年と比べても平易であった。問6ではウィトゲンシュタインの言語ゲーム論についての理解が求められたが、これは受験生には難しかったであろう。問5ではロジェ・カイヨワの文章読解問題が出題された。カイヨワを知っていた受験生は少ないだろうが、標準的な国語力があれば難しくない。
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