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大学入試センター試験
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世界史A: 設問別分析
《世界史A》 設問別分析
【第1問】伝統の利用による国家形成
Aはロムルスとレムスの像、Bはパフレヴィー朝の戴冠式、Cはチンギス=ハーンの名を冠した二つの施設について述べたリード文をもとに、古代から現代に至るまで幅広い問題が出題された。Aではルーマニアの歴史に関する問題が出題され、各国史の正確な知識が問われた。Bではイラク戦争に関する地図問題が出題され、
現在の諸問題に関する興理解・関心
が問われた。Cでは華北で起こった出来事に関する問題が出題され、中国内の地域・地方レベルでの正確な知識が求められた。
【第2問】帝国主義の時代における教育や人材養成
Aはイギリス人の植民地官僚、Bはトリニダード=トバゴの初代首相、Cは日本の「外地」における教育機関について述べたリード文をもとに、主に19世紀以降の世界に関する問題が出題された。Aではアメリカ合衆国の移民者数・金生産量の推移を示したグラフを題材とした問題が出題され、
資料を正確に把握出来ているか
が問われた。Bではイギリスのヨーロッパ共同体(EC)に加盟した時期を問う年表問題が出題され、昨年度もヨーロッパ統合に関する年代整序問題が出題されており、イギリスのヨーロッパ連合(EU)離脱という現在の国際的な問題への理解が問われた。Cは日本の統治政策についてのリード文であるが、日本史に関する出題はほとんどなかった。
【第3問】海を舞台とした交流や国家・地域の再編
Aはチャネル諸島の変遷、Bはアメリカ合衆国のハワイ併合について述べたリード文をもとに、主に19世紀の世界に関する問題が出題された。Aでは文化的影響・技術の伝播に関する問題が出題され、地域をまたぐ交流についての知識が求められた。Bでは日米関係の出来事に関する年代整序問題が出題されたが、中学校社会科の歴史的分野で学習した知識で解答が可能であり、
高校世界史Aが中学校社会科で学習した内容に連続して成り立っている
ことを示している。
【第4問】宗教運動と政治・社会との関わり
Aはルターの宗教改革、Bはタイの近代化改革について述べたリード文をもとに、古代から現代までのユーラシア世界に関する問題が出題された。Aではユグノー戦争が起こった時期を問う年表問題が出題され、ユグノーという語句の意味を理解しているかが問われた。Bの軍隊に関する正文選択問題は広い地域・時代の選択肢で構成され、偏りのない幅広い学習をしているかどうかが問われた。
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