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大学入試センター試験
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世界史B: 設問別分析
《世界史B》 設問別分析
【第1問】世界史上の帝国や王朝の支配
Aはローマの支配の正統性と平和、Bは『アーサー王物語』とヘンリ2世の関係、Cは中国の王朝交替と正統論についてのリード文であった。Aではローマ帝国についての設問のほかに、支配の仕組みやローマ帝国の支配下にあった諸都市のその後の歴史について、地域・時代ともに幅広く出題された。Bでは叙事詩などについての文化史や帝国一般についての問題が出題された。Cでは中国史を中心とするアジア史について出題された。全体としては、
文化史を含めた幅広い知識
が問われた。
【第2問】宗教や宗教集団
Aはシク教とシク王国、Bは16世紀のヴェネツィアにおけるユダヤ教徒、Cは近代におけるムスリムの改革や抵抗運動についてのリード文であった。Aでは地図問題を含めインドを中心に出題された。Bではユダヤ教徒や商業など幅広く出題された。Cでは宗教関連の出来事を中心に出題された。全体的に、
文化史や地図問題などへの対応力
が鍵となった。
【第3問】世界史上の都市とその建造物
Aはパリの市壁やルーヴル城、Bはドレスデンの聖母教会、Cは上海の西欧風建築や現代のビル群についてのリード文であった。Aではヨーロッパの河川や君主を中心に出題された。Bでは東欧・北欧や第二次世界大戦期の出来事など幅広く問われた。Cでは中国史を中心に、近現代の中国と各国の貿易額を示したグラフ問題も出題された。グラフについては最近の傾向と同様に、
正確な年代の知識が身についているかどうか
が鍵となった。
【第4問】人の移動と戦争との関わり
Aはロシアのコサックと反乱、Bは20世紀の戦争と難民、Cはユダヤ人音楽家ヘルムート=シュテルンについてのリード文であった。Aでは政治史を中心に時代・地域ともに幅広い基本的知識が問われた。Bの年表補充問題では戦後史についての知識が問われた。Cでは20世紀を中心とする政治的出来事について出題されており、全体的に、
近現代史の幅広い知識が定着しているか
が問われたと言える
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