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英語教育改革の基礎知識

2020年の教育改革に向け、グローバル化に対応するために、
いま子どもたちを取りまく英語教育は大きく変わろうとしています。

実際、どのように変わっていくのでしょうか?

英語教育ニュース

日本の英語力は世界でどのくらい?

母親

最近英語教育に関していろんなことを聞くけれど、
日本の英語力がかなり低いってTVで観たわ……。

先生

はい、TOEFLの国別スコアランキング(2015年度版)では、日本のスピーキング力はなんと9年連続で最下位に位置しています。

過去9年間のTOEFL(スピーキング) 最下位国

2015年 日本、コートジボワール、
トーゴ、赤道ギニア、マリ
2010年 日本、ベナン
2014年 日本、コートジボワール、
トーゴ、サウジアラビア
2009年 日本
2013年 日本、コートジボワール 2008年 日本、ベナン、マリ
2012年 日本、ベナン
2011年 日本 2007年 日本

(出所)Test and Score Data Summary for the TOEFL iBT Tests

政府が掲げる英語力目標と実際の比較

2014年 2015年 2017年
(政府目標)
2020年
(政府目標)
高校卒業時
英検準2級合格率
34.3% 31.9% 50% 70%
中学卒業時
英検3級合格率
36.6% 34.6% 50% 70%

(出所)文部科学省

最近は、英語ができないと就職がかなり不利だとか……

母親

そんなに低い・Eフですね……。
確かに英語が話せる人って周りにあんまりいないかも……。

私たちの頃に比べて、企業での英語の必要性が、
かなり高まっていると聞いたんだけど……。

先生

はい、そうなんです。
背景には、社会・経済のグローバル化によって、日本企業の海外依存度が高まり続けていることがあります。日本企業の海外売上高比率が2002年は27.9%だったのが、2015年はなんと38.9%に上昇しました。

そうした背景もあって、大手グローバル企業は社員全員にTOEICのスコア目標を提示したり、新卒の応募条件にTOEICスコアを明示するところが広がってきています。また、管理職の昇進基準に英語を加えたり、社内公用語を英語とする企業も増えてきています。

グラフ

(出所)国際協力銀行

大学や高校入試も変わるって言うけど……

母親

これを危機的状況と捉えて、英語教育も変わり始めているのですよね。

先生

はい。政府は「入試」と「学校教育」の両面から、
英語の「読む・書く・聴く・話す」の4技能の強化を進めています。

まず大学入試では、2020年にセンター試験が廃止となるとともに、新テストの英語では、英検やTOEFLなどの外部試験が取り入れられる見通しです。

2016年度の一般入試では、50大学(6.7%)が英語の外部試験を利用しました。推薦・AO入試では271大学(36%)がすでに導入しており、2020年を待たずに、さらに増えていくことは間違いありません。

外部試験で取り入れられているのは、1位は「英検」で83.7%、ついで「TOEFL iBT」75.8%と続きます。

(出所)旺文社 教育情報センター

また、高校入試でも、英語に4技能評価を導入しようとする動きが出始めています。

たとえば、都立高入試においても、スピーキング力の評価を導入する提言が出されており、同じく英検などの民間外部試験の活用が検討されています。

中学入試も変わるのかしら?

母親

今の子どもたちは大変ね……。そう言えばママ友のお兄ちゃんが私立中学を受験するって聞いたけど、中学受験にも英語試験ってあるの……?

先生

実は、英語を入試に導入する私立中学校は年々増えているんですよ!
首都圏で2006年に入試に英語を取り入れた私立中学校は12校、2015年は41校、2017年は88校となりました。
特に、筆記形式ではなく、面接やグループワークで交わす「英会話」を通して、受験生のリスニングとスピーキングの力(資質)を評価する私立中学校も出てきています。

(出所)四谷大塚入試情報センター

母親

そうなんですね!
私たちの時代は4技能なんて求められていなかったけど。子どもたちの英語力を伸ばすことが、こんなに本格的になってきていたのね。

先生

そうですね。もちろん大学入試がゴールではないのですが、中学・高校・大学入試という節目で、英語の「4技能」を強化していこうとしているんですね。

小学校でも英語が本格的に始まるの?

母親

そうすると、小学校の授業って実際にどんなことをしていて、どのように変わるのですか?

先生

現時点(2016年度)では、小学5・6年生の「外国語活動」が必修化となっていますが、2020年には、小学5・6年生では「英語」として教科化、つまり成績がつけられるようになり、小学3・4年生は「外国語活動」として必修化となります。
また、2018年度から先行実施も可能ですので、積極的な自治体や小学校では、さらに2年早まる可能性もあります。

現在の「外国語活動」の授業では、歌やゲームなどを通して英語に親しんだり、簡単な英会話等を外国人の先生とともに行っていますが、「英語」への教科化にともなって学習指導要項が改訂され、内容は大きく変わります。

例えば、現在の小学5・6年生は「聞く・話す」を中心とした活動ですが、新指導要領では「読む・書く」も加えた4技能の学習となります。

英語の位置づけの変化

現在
(2016年)
2020年
(先行時2018年~)
小学5・6年生 外国語活動(週1コマ) 英語(週2コマ)
小学3・4年生 外国語活動(週1コマ)
母親

教科になるのですね……。
やっぱり学校での英語教育開始が早まるのね。
うちの子も、もちろん4技能はしっかり身につけてもらいたいけど、やっぱり「楽しみ」ながら、英語を好きになってもらいたいわ。

先生

そうですね!「英語教育改革」として、受験や授業の変化についてお話ししましたが、子どもにとってやっぱり大切なのは、「楽しむ」こと!「英語は楽しいもの」という経験をたくさんさせてあげることが重要ですね。

母親

そうですよね!「好きこそものの上手なれ」って言いますしね♪ ありがとうございました!

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