YouTuber、ユーチューバー

エンターテインメントに関する仕事

■YouTuberってなに? 一言で言うと「自分の動画を媒体にして情報発信する人」

動画配信サイト「YouTube」に動画配信チャンネルを開設し、さまざまなテーマの動画をアップして情報発信する人やグループのこと。一般的には動画投稿で得られた広告収入で生活している人を指します。

■主な職場は?

動画を撮影する環境があればいつでもどこでもなれます。人気YouTuberになると芸能事務所に所属する人もいます。

■どんな役割?

□2019年に学研教育総合研究所が全国の満4~6歳の幼児や小学1~6年の小学生とその保護者を対象に日常生活や学習に関するアンケート調査を行った「小学生白書」によると、将来つきたい職業で「YouTuber」が3年連続上昇。男子ランキングでは1位を獲得しました。動画を参考にYouTuberが紹介した商品やサービスを購入する人も多く、社会的な影響はますます高まっていると言えます。

□ただ、YouTuberとして生計を立てていける人は一握りです。世界中で更新されている動画の再生回数は平均して「数100程度」といわれます。人気YouTuberはネタの選定はもちろん、動画技術や編集技術を日々磨いており、その裏には地道な努力や工夫が隠されています。「楽しそうだから」「楽そうだから」だけではやっていけない世界であるということも知っておいたほうがいいでしょう。

■どんな人が向いている?

・クリエイティブな人
自分が伝えたいことを表現をいかにたくさんの人が見てくれるかを考えて、面白く伝えられる人が向いています。いくら伝えたいことや表現したいことがあっても、独りよがりだったり、見た人に訴えるものがなければ再生数は上がりません。自分の表現をいかにおもしろく伝えられるか「料理」ができる人が向いていると言えます。

・勉強熱心で継続力がある人
いくら表現力や面白い動画を作れても、定期的にアップしないとやがては多くの動画に埋もれてしまいます。また、一つの動画が受けなかったからと言ってやめてしまってはそこで試合終了です。「次はどうすればたくさんの人が見てもらえるかな?」と工夫したり、最新の情報に常にアンテナを張って取り入れていける人が向いていると言えます。

・好きなものや世界観がある人
YouTuber と言えば「好きなことで、生きていく」ですが、自分の好きなものや世界観がなければそもそも伝えたいものも生まれません。どんなに地味なことでも「これが好き!」「これだけは負けない!」と思えることがあれば、あとは伝えるだけ。好きなものがある人は強いと言えます。

■どうすればなれるの?

必要な資格や学歴は無し!

例えば、米誌フォーブスが発表した「世界で最も稼ぐユーチューバー」の2019年度版では、おもちゃのレビュー動画を配信するYouTubeチャンネル「ライアンズ・ワールド」のライアン・カジさん(8歳、アメリカ)が、2年連続で1位を獲得しました。ライアンさんは2019年は2600万ドル(約24億1000万円)を稼いだとされていますが、子供でも人気YouTuberになれるのがYouTuberの世界です。1位から10位までのユーチューバーの推定収入は合わせて1億6200万ドルに上りますが、日本人は10位までに入っていません。

■Q&A

Q:YouTuberはどうやって収入を得ているの?

A:YouTuberの多くは自分がアップした動画に広告を入れてその収益で稼いでいるんだ。
YouTubeは「ユーチューブパートナープログラム」というプログラムを用意しているんだけど、利用者はこのプログラムに参加するとGoogleが提供しているオンライン広告「Googleアドセンス広告」をいれることができるようになるんだ。

Q:単価はどのくらいなの?

A:1再生あたり約0.1円と言われていて、1万回の再生で1,000円、10万回の再生で1万円になって、動画の再生回数が増えるにしたがって収益も増えるんだ。

Q:広告の種類はどんなものがあるの?

A:YouTubeで動画を見ようとすると、動画の再生前に流れる広告があるでしょ? インストリーム広告って言うんだけど、それがまず一つ。二つ目は、オーバーレイ広告と言って、動画の下を覆うようにして表示される広告があるよね。見た人がその広告をクリックすると収益が発生するんだ。三つ目は、サイドバー広告って言って、動画の右側に表示される広告だよ。それもクリックされると収益が発生するよ。ほかにも企業からお願いされて動画を作って商品やサービスを紹介する企業タイップやリアルのイベントを開催して関連グッズを売って収入を得るイベント収入もあるよ。

POINT

  • 動画を撮れる環境であればいつでもどこでもなれる。
  • 人気のYouTuberになるには陰の努力や工夫も必要。「楽しそうだから」だけでやっていける世界ではない。

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