検察官、検事

法律に関する仕事

検察官、検事になるためには?

検察官の職場には、最高検察庁(東京)、高等検察庁(全国8カ所)、地方検察庁(各都道府県に1カ所ずつ)、区検察庁(各都道府県に数カ所ずつ)があります。各検察庁には、犯罪の種類に応じた部署があり、検察官はそれぞれの部署に配属されます。

検察官になるためには、司法試験に合格する道をとるのが一般的です。大学(法学部である必要はありません)を卒業後、法科大学院の入学試験に合格し、3年間(法学部卒業生は2年間)法科大学院で学んだあと、司法試験を受験します。司法試験は5年間に3回まで受験できます。また、法科大学院に入学するかわりに、司法試験予備試験を受験して司法試験の受験資格を得る方法もあります。司法試験に合格したら、まず司法研修所で1年間の司法修習を受け、二級検事として8年以上の経験を経て初めて、一級検事となります。

一方で、司法試験に合格していなくても検察事務官を一定の等級で3年間経験したうえで、「副検事選考試験」に合格し副検事(簡易裁判所などに勤務する)になり、副検事を3年間務めたあと、「検察官特別考試」を受けて特任検事になる道も用意されています。また、特定の大学の法学部の教授・助教授を3年以上務めても、検事になることができます。

司法試験は合格率の低い「狭き門」ですから、検察官を目指す人は、できるだけ早い時期から準備をしておきましょう。特に法律の文章は難しく、古い言い回しも多いので、読解力を鍛えるためにも国語を勉強することが大事です。また、社会情勢を理解するためには社会科の勉強も欠かせません。あわせて、高校生のうちから日常的に新聞や法律に関する本・雑誌などを読み、法律に関する知識を蓄えておくとよいでしょう。

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