酪農家、酪農場主
食に関する仕事
酪農家、酪農場主になるためには?
ゼロから牧場を開く場合、土地・牛・牛舎・機械などへの莫大な投資が必要になるため、酪農家は家業として牧場を継ぐケースが一般的です。しかしながら、近年では、高齢化や跡継ぎの不在によって廃業するケースが増えているため、牧場を手放す人と新規に酪農を始めたい人のマッチングが、地域ぐるみで積極的に進められています。
新たに酪農家になるまでの流れとしては、農業大学や農学部のある大学・短大で、酪農と畜産に関する知識と技術を学んだのち、酪農ヘルパーや牧場スタッフに応募して、実際に乳牛の世話をしながら酪農家の仕事を身につけるのが一般的です。
酪農ヘルパーは、365日休みのない酪農家にかわって乳を搾ったりエサをやったりと、乳牛の世話をする仕事です。酪農家が不在の間に牛の世話全般を任されるため、それ相応の技術と責任が求められます。また、毎日異なる牧場で働くため、作業内容や使う機械の違いに適応する必要があります。酪農地帯には、酪農ヘルパーの派遣会社があるところもあります。牧場の大型化に伴い、スタッフを募集している酪農家も少なくありません。
酪農ヘルパーとして働いて必要な資金を貯めたのち、離農予定の牧場とのマッチングを図り、牧場を受け継ぎます。最初の数年間はリース契約を結んで賃料を払い、経営を安定させたうえで牧場を買い取ることになります。