宇宙開発技術者

宇宙に関する仕事

宇宙開発技術者になるためには?

宇宙開発技術者を目指すなら、宇宙開発のどの分野で、具体的に何をやりたいかをはっきりと見定めましょう。

まずは入り口として、宇宙科学や最先端の工業技術に関係する学問を修めます。その際、物理・化学・天文学などの基本だけでなく、機械・電子・電気などの知識も必要です。宇宙科学であれば、大学の理工学部や理学部で物理などを専攻し、さらに大学院で研究を続けます。

一方で、宇宙における特殊な環境、例えば強い放射線や様々な微粒子・温度の大きな変化・無酸素状態のもとで人や機械を守る特殊な素材を開発したいといったテーマを持っているのであれば、宇宙科学を学びつつ、化学を扱う理工学部の専門課程や工学部で特殊素材の開発について学ぶ必要があります。

また、地上や衛星間での通信を支える分野に関わりたいのであれば、通信技術を専門に学びながら、衛星開発・衛星運用の分野の職を目指します。今後の宇宙開発に還元するためには、天体望遠鏡などの宇宙観測機器の開発に関わっていくことも重要となるでしょう。

日本における宇宙開発は、宇宙航空研究開発機構 (JAXA)の研究開発活動と提携している大学などの研究機関・民間企業が中心となって行われていますが、これらとは別に研究を進めている機関や民間企業の活動もあります。東大阪市の中小企業がロケット技術開発に関わった例はよく知られていますが、このような組織や企業に就職し、技術者として自分の持つ知識や技術を活かすこともできるでしょう。

また最近では、学生のグループらが開発した小型衛星が打ち上げに成功し、実際に宇宙空間で活動しているなど、宇宙開発分野には年齢や所属などにかかわらず大きな可能性があります。宇宙という未知の世界を最先端の知識と技術で切り開く、大変夢のあるフィールドでしょう。

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