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《国語》 設問別分析



【第1問】斎藤希史『漢文脈と近代日本』→昨年並み 昨年の読みにくかった小林秀雄の随想から、例年通り評論に戻った。文章量は一割程度減少したが、題材が中国の士大夫階級と日本の士族階級とを比較しながら、近世日本における漢文と士人意識のあり方を論じている点で、受験生のなじみの薄い文章であった。設問別では、問1の漢字は例年よりやや難しく、問2から問5までの傍線部問題は本文の正確な読解とともに設問の要求を的確に押さえることが求められ、やや難といえる。問6は、内容そのものではなく、段落ごとの表現や構成を問う問題であり、例年とはやや異なる趣の問題であった。

【第2問】岡本かの子「快走」→やや易 1988年12月のセンター試行試験以来の岡本かの子の文章であり、昨年度に比べて分量は1000字近く増加したが、受験生にとっては読みやすいものであった。登場人物や場面・状況もつかみやすく、問2、問3、問5の傍線部問題も、本文に根拠がはっきりしており、長い選択肢の問題もあるが、標準レベル。問4は傍線部のない問題であったが、本文の流れを正確につかめば難しくはない。問6の「四つの場面の表現に関する説明」問題は、選択肢と本文とを照らし合わせて一つ一つ正確に見ていかなければ正解できない問題であり、二つとも正解するのはやや難しい。


【第3問】『源氏物語』(夕霧の巻)→やや難 本文量は昨年とほぼ同じ。有名作品『源氏物語』の出題ではあったが、誰もが読んだことのある場面というわけでもないだろう。語意中心の問題である問1、文法問題である問2、本文前半の読解に関わる問3は標準的問題。後半の会話部分の内容読解に関わる問4・問5が、本文との照合を精密にしなくてはならず、やや難しい。問6は、近年頻出であった「表現」の問題から内容合致問題へと変わり、選択肢も1行短くなった。


【第4問】陸樹声『陸文定公集』→昨年並み 問題文は184字で、昨年度よりやや少ないが、ほぼ例年並み。道家の思想家荘子の「無用の用」の考え方に触れた、随想的な内容の文章であった。問1は2013年度復活した熟語問題でなく、2009ー2012年度同様意味の問題であった。2011年度以来の空欄補充問題、2009年度以来の段落の問題が出たが、設問の傾向は概ね例年並み。返り点、送り仮名のない傍線部が多く、難しく感じた面があるかもしれない。



大学入試センター試験解答速報2014
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