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《世界史B》 設問別分析



第1問 世界史上の危機
Aは唐末期の状況、Bは世界恐慌と植民地との関係、Cは20世紀のヨーロッパ統合について述べたリード文をもとに、欧米・アジアの歴史的出来事を問う問題。Bでは、東南アジア史の基本事項を古代から現代までていねいに整理しておく必要がある。Cの設問はすべて第二次世界大戦後のヨーロッパに関するもの。地図問題では、第二次世界大戦直後のベルリンにおける各国の占領地区が問われた。

第2問 世界史における家族や社会集団
Aは前近代の中央ユーラシアにおける財産分与、Bはグプタ朝崩壊後の古代インドにおける系譜作成、Cは19世紀のアメリカ合衆国の奴隷制についてのリード文をもとに、古代から近代までの歴史的出来事を問う問題。社会・経済分野からの出題が目立ったが、Bでは古代インドの文化史に関する設問もあった。Cでは、アメリカ合衆国における労働者の歴史が二文の組合せの正誤判定で、また女性参政権の実現の時期が年表補充の形で問われ、社会史に関する幅広い知識と深い理解が求められた。

第3問 歴史上の国際関係
Aは16世紀のヨーロッパ、Bは19世紀以降の戦争の違法視・違法化の流れ、Cは19世紀以降の香港をめぐる国際関係についてのリード文をもとに、16世紀以降のヨーロッパとアジアの歴史的出来事を問う問題。リード文に沿って近・現代を中心とする国際関係の基本事項を問うものがほとんどであったが、Bではニュルンベルク国際軍事裁判の時期が年表補充の形で、またCでは20世紀後半の中華人民共和国の対外関係が年代整序型の設問で問われ、現代史上の出来事の前後関係をていねいに整理しているかどうかが成否を分けたと考えられる。

第4問 世界史における過去の認識のあり方
Aはイスラーム史における理想時代の認識、Bはソ連時代の中世ロシア認識、Cは第二次世界大戦中のフランスにおけるユダヤ人迫害の問題についてのリード文をもとに、さまざまな時代の歴史的出来事を問う問題。Aの地図問題は、メディナの位置を問う基本問題。Bでは第一次世界大戦前のドイツの植民地に関するやや細かい設問が見られた。Cの年表補充問題は、パリ=コミューンの樹立宣言の時期を問うもの。総じて基本的な事項を問う設問が多かった。
大学入試センター試験解答速報2014
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